
ハロー ニューヨーク-3-
「オトハ!!」
スタークは落下しているオトハを見つける。すぐに飛びかかるが、何かによって阻止される。見えないそれに、スタークは吸血鬼がいるのか、と、ひとりごちた。
ドン! とくらった攻撃に顔をしかめれば、フューリーから無線で怒号が飛んでくる。
「スターク! エンジンはどうした!」
「こっちはそれどころじゃない! オトハが血界の眷属にさらわれそうになってる!!」
「なんだと!?」
「奴らの狙いはオトハだったみたいだな! くそ!」
スタークはオトハ付近に狙いを定めるが、標的はオトハにしか向かない。追いかけようとしたが、傾いているヘリキャリアを見てスタークは舌打ちをした。このままヘリキャリアの墜落を見送れば、何万人ものニューヨーカーが巻き添えになる。そして、それは吸血鬼の配下になることも予測できる。
スタークはエンジンの下に入り込むと、エンジンに回転を加えていく。近くで屍喰いと戦闘して来ていたツェッドがそれに気づき、傍にあった減速レバーを上げる。持ち直した機体にスタークはエンジンから離脱した。
「ツェッドだったか、よくやった。ジイさんの時みたいにならなくて済んだ」
「スタークさん、オトハさんは?」
ツェッドの言葉に、スタークは下を見る。#name1#の姿は見えなくなっていた。
「レオナルドとバナー博士は?」
「ホークアイさんとコウキさんが向かってます。制御室もキャップさんとクラウスさん、フューリーさんによって無事奪還したみたいです」
あとは中の残党です、といったツェッドに、スタークはため息をついて口を開く。
「手伝おう」