噛み痕
久しぶりの行為の最中、燐玲の肩に歯型がうっすらと残っていたのを見つけた。
多分前に僕が付けた痕…結構深く噛んじゃったんだ。
労わるようにそっと口付ける。
「ふあ…っ!?」
すると、燐玲の身体が大きく跳ねた。
ナカの方もぎゅっと締め付けられて、危うく出しそうになったけど何とかこらえて頭を捻る。
まだ燐玲の良いところを攻めてないのに何でだろう。
肩の部分に触れただけなのに。
もう一度、噛み跡の残るところに口を寄せるとまた燐玲が高い声をあげた。
もしかして…。
「僕が噛んだところ、感じちゃってる?」
言葉にしてみたら、僕の鎧と同じくらい真っ赤に染まる燐玲の可愛い顔に図星だったと確信する。
それと同時に燐玲への愛おしさと情欲が込み上げて止まったままの腰の動きを再開した。
「はっ、…あっ、ぁあ!」
再び動き出した僕に翻弄されて燐玲の声が一層甲高くなる。
深く深く奥に突き込むのと同時に別の痕をべろりと舐めたらナカがぐねぐねとうねってまた締め付けがキツくなった。
「可愛い…」
僕の付けた痕で乱れちゃうなんて、ホントかわいい。
こんなにえっちな身体になっちゃって…僕が噛むせいかもしれないけど。
ぬちゅぬちゅと僕らの体液が混じり合う音を聞きながら、薄い痕に歯を立てた。
「………」
無言で自分の身体に散らばる痕を見つめる燐玲に僕は何も言い訳ができなかった。
あの後更に興奮してしまった僕は、何度も燐玲に噛み付いては痕をなぞるように舌を這わせ、何度も突いて彼女を気絶させてしまうまで攻め立てた。
前にも燐玲の身体中に痕を付けて怒られてしまったことがある。
今回もやっぱり怒られそう…ずっと肩とふくらはぎの痕を眺めてため息付いてるし…。
「またこんなに付けて…」
「うぅ、ごめん…次は噛まないように気を付けるから」
「それはダメ!」
「え!?」
「…孫権が噛んでくれないと痕が残らないからダメ!み、見えちゃうところはヤだけど…」
「え?え?痕付けて怒ってるんじゃないの?」
「違うの。孫権に会えなくて寂しい時に孫権が残した噛み痕見たら何か寂しくなくなる気がして…今も残ってて良かったって思ってたの…」
自分で言ってて恥ずかしくなったのか、語尾が段々小さくなる。
もう耳まで真っ赤な燐玲はここまで言うつもりなかったのに!とシーツに隠れてしまった。
そんな燐玲がさっきよりも可愛くてたまらない。
僕は思わずシーツにくるまった燐玲をぎゅっと抱き締めた。
本当は燐玲が好きそうなスイーツのお店に行くつもりだったけど、こんな可愛い燐玲を誰にも見せたくないから今日は1日お家デートにしよう。
燐玲の耳元で囁くと、シーツから顔を出して…うんと燐玲も抱きしめ返してくれた。
たまにはこんな日もいいよね。