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ハローハローおはこんばんにちは！！！！
始業式の初日の教科書配布の日にいきなり大声を出してみんなを驚かせて前世を思い出した一般人だよ！！！
二年生初日で
〝あぁぁぁ゛ぁああぁぁ゛やらかした！！！！！〟と思ったけど一年生の時に仲良かった人たちがいっぱい居たから笑いの渦を起こしただけで終わった。クラス問わずに仲良くしてた去年のわたしグッジョブ。
だけど、「おうおう、先生の話を遮るほど元気があるなら今まで決まらなかった女子室長をお前に任せようかね？」と物凄い圧で笑いかけてきた先生、貴様だけは許さん、ガッデム！！！！！！！
とりあえず、荒ぶっている心を面に出さぬように〝私は仏、私は仏〟を繰り返しながら先生に言われた仕事(室長)を筒がなく終え、光の速さで家に帰って頭を整理した。
もっとなんかあったでしょ？？思い出し方とか、死んだ後に神様に会って転生者限定プレゼントとか！！ないの？！？そうなの？！
そんなことよりも、まず確認しなくてはいけないのが、推しの確認である。
前世オタクであり、人生の大半を二次元につぎ込んだ私には死活問題だ。
銀髪ツンデレヤンデレお兄ちゃんアイドルは？！？！元エロゲーの派生である〝未来を取り戻す物語〟は？！？！海の一流料理人は？！？！日本のヨハネスブルクは？！愛してるの意味を探す話は？！！！どこ？！？！？！
音速で手を洗い、テレビも見ずにタブレット片手にパソコンを触る私は側から見ると、どこぞの風神雷神のような顔で画面にかじりついていたらしい。
そんな人間やめた顔してた？？えっ？女の子だよ？わたし？？もっと、気にしてよ！！だからシャバーニって友人に言われ((((
…3時間検索し続けた後に、私は諦めた。
どこにもひっかかるものがない。
ピンからキリまで集まっている大手の掲示板ですらも、私が所有している知識に引っかからなかった。
ここまでくるとお手上げ状態であり、別世界線確定路線である。
…推しの指輪…めっちゃくそ高かったのに…、F◯Oとか…あれ全額いくら課金してたっけ…廃課金ではなかったけど…◯◯万いってたなぁ…あはははははは。
絶望に浸っていると、微かに差し込んだ馬鹿みたいな考えが救いに見えるものである。
そうだ、二次創作してしまえば…と。
今考えるとなかなか思い切った決断をしていると思う。世界線が飛んでるけど、著作権とかいろいろあるでしょ？？？バレたらやっばい…。
その日から後先考えずに書きはじめる。
思いついた日は始業式、つまり、一学期はじめだったにもかかわらず、毎日睡眠時間を削り、生命を燃やしながらほぼオールテンションで書きあげていった。
小説が出来上がったのは約半年後のことだった。
夏休みの半分をこの小説を書くことに費やし、修正に修正を重ねた。流れ自体は夏休み前にできていたけれど、気に食わず助動詞から形容詞、修飾の表現までこだわり続けた。
…しかし、深夜テンションなんて毎日続くはずもない。
どんなものも終わりは来る。盛者必衰、昔の人ですらわかっていたことだ。
…正気に戻った時の現実との落差、オタクの皆さんならよくお分かりであろう。
………これ…どうしよう………。
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