※プレイヤーヒロイン
チャンピオンランクのなまえくんは、STCチーム・セギンの常連だ。
いつものようにボクと勝負して、団ラッシュをして帰っていくと思っていたら、今日は少しだけ違った。
「明日学校最強大会に出るの、良かったら見にこない?」
「学校最強大会?」
今の生徒会長が企画して、最近定期開催されているという学校最強大会。
アカデミーの先生や、なまえくんみたいな強者の生徒達がトーナメント形式で最強を決めるというバトル大会だとか。
マジボス…いや、ボタンもたまにエントリーしてるとか、言っていた気がする。
明日は授業で丁度アカデミーにも行くし、見るだけなら良いかと、なまえくんの誘いに乗った。
お昼にエントランスホールに来てくれれば案内する、と彼女は言っていた。
ここのエントランスには、正直まだ慣れない。
ボクの格好をちらと見て、こそこそと噂話をする人達を見るのはあんまり気分が良いもんじゃないから。
なまえくん早く来てくれないかな、と居心地の悪さからそわそわしていると、待ち人がやってくる。
「ピーニャくん、来てくれたんだね!」
「誘ったのなまえくんじゃん、待ちくたびれたけど」
ごめんごめん受付が、なんて言いながら一回り小さなキミがボクの隣を歩く。
今度は好奇の目に晒される。
あのチャンピオンランクとスター団のボスが、みたいな顔。
だけど、早く会場に行こうと、ボクの服を引っ張って急かすなまえくんは、そんなこと何も気にしていなさそうだった。
テーブルシティのど真ん中にある、カラフルなタイルのバトルコートが会場らしい。
周りには学校関係者だけでなく、普通の買い物客達も立ち見で見物している。
なまえくんは、あれよあれよという間に、決勝戦まで勝ち上がった。
「よし!ピーニャくん最後いってくるね!」
「うん、頑張って」
なまえくんの名前が呼ばれて、コートに向かうたび、キミはボクに笑って手を振る。
そんなキミを送り出すのは、なんだかボクでは役不足な気がしてならなかった。
決勝戦の相手は、あのトップチャンピオン。
最高クラスのバトルを繰り広げるなまえくんに、ボクは溜め息しか出てこなかった。
なまえくんは、STCのトレーニングにも来てくれるし、ボクと勝負もしてくれる。
けれど、目の前で繰り広げられる別格の勝負に、キミがいつもボクの元を訪ねてくる理由がわからなかった。
こんなに凄い勝負が、ここで出来るのに。
(なんで、なまえくんはボクと勝負してくれてるわけ…?)
テラスタルだなんて、凄い力も使えるし、どうして。
そんなことを考えながらぼんやりと観戦していると、いつの間にか勝敗が決まったようで、トップチャンピオンのポケモンのテラスタルが砕ける。
砕けた結晶が辺りに飛び散ると、太陽の光を反射して、驚くほどに眩しかった。
キミのテラスタルしたポケモンも、キミも、全部全部眩しい。
ああ、キミは、こんなにもキラキラした世界にいる人ってことか。
どうやら、ボクとは、全然違うみたいだ。
キラキラ
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