子供のように一人駄々こね悶々
何故彼とカフェに来るような展開になってしまったのか、名前にはてんで予測もつかなかった。
「先程は随分と憔悴していたが、何かあったのか?」
「い、いや…四天王のレンブさんに話すようなことじゃ…」
「そう気にするな。わたしだって一人の人間なのだから」
状況が状況とはいえ真面目そうなレンブがナンパに成功している様など誰も見たくないだろう。誤魔化すか?と逡巡したが、ギーマの同僚である彼なら何かしらのアドバイスをくれるかもしれないと思い直す。手酷い絶交宣言を暴露するなど忍びないが、この際仕方がなかった。
「あのですね…親友だと思ってた人に友達でいたくないって言われたらどうします?」
「そんなことを言われたのか?」
酷いやつもいるものだと呟いた彼にあなたの同僚ですよだなんて言いづらいにも程がある。
「それで、その友人は一体どんな人なんだ?唐突にそんなことを告げるような人物なのか?」
「(どうしようすごい親身なんだけど…)ええっと……ちょっと意地悪な感じですけど結構優しい人だと思います…」
「そんな人が急に友達でいたくないと?」
酷い人物像を想像していたのか、意外そうに瞠目するレンブ。「それでですね…」名前は覚悟を決めた。
「その人が実はギーマなんだって言ったら…びっくりします?」
おそるおそる彼を窺えば、口をへの字にして珍しく間の抜けた顔をしていた。テレビで流れるきりっとした印象とは程遠い。そして暫くの、無言。店の音楽が二人の隙間を通り抜ける。瞬間的に告げたことを後悔した。
「…ギーマは優しい、のか?」
「えっそこですか」
まさかの第一声に思わずつっこめば、レンブはすぐさま謝罪した。
「なんというか、まさか渦中の人物が自分の同僚とは思わなくて混乱した」
「まあそうですよね…」
道端で出会った女性が自分の仕事仲間の友人で、しかも絶交宣言をされたなんてどういう遭遇率だ。伝説のポケモンと良い勝負ができそうである。← - back - →
「先程は随分と憔悴していたが、何かあったのか?」
「い、いや…四天王のレンブさんに話すようなことじゃ…」
「そう気にするな。わたしだって一人の人間なのだから」
状況が状況とはいえ真面目そうなレンブがナンパに成功している様など誰も見たくないだろう。誤魔化すか?と逡巡したが、ギーマの同僚である彼なら何かしらのアドバイスをくれるかもしれないと思い直す。手酷い絶交宣言を暴露するなど忍びないが、この際仕方がなかった。
「あのですね…親友だと思ってた人に友達でいたくないって言われたらどうします?」
「そんなことを言われたのか?」
酷いやつもいるものだと呟いた彼にあなたの同僚ですよだなんて言いづらいにも程がある。
「それで、その友人は一体どんな人なんだ?唐突にそんなことを告げるような人物なのか?」
「(どうしようすごい親身なんだけど…)ええっと……ちょっと意地悪な感じですけど結構優しい人だと思います…」
「そんな人が急に友達でいたくないと?」
酷い人物像を想像していたのか、意外そうに瞠目するレンブ。「それでですね…」名前は覚悟を決めた。
「その人が実はギーマなんだって言ったら…びっくりします?」
おそるおそる彼を窺えば、口をへの字にして珍しく間の抜けた顔をしていた。テレビで流れるきりっとした印象とは程遠い。そして暫くの、無言。店の音楽が二人の隙間を通り抜ける。瞬間的に告げたことを後悔した。
「…ギーマは優しい、のか?」
「えっそこですか」
まさかの第一声に思わずつっこめば、レンブはすぐさま謝罪した。
「なんというか、まさか渦中の人物が自分の同僚とは思わなくて混乱した」
「まあそうですよね…」
道端で出会った女性が自分の仕事仲間の友人で、しかも絶交宣言をされたなんてどういう遭遇率だ。伝説のポケモンと良い勝負ができそうである。