あらぬ方向にいく話

「アントニオさんって、雨の日髪の手入れ大変じゃないですか?」
「どういう事だ?」
「いや、朝起きた時に湿気とかで大変そうだなって」

窓の外、雨が降っているのを見ながら何気なくナマエは呟く。その言葉を聞いて、アントニオは何かを考える素振りを見せた。

「朝か…。ナマエは私の寝起きが気になるという事か」
「え?」

ナマエの気の抜けた声に、アントニオはにんまりとした笑みを浮かべゆっくりと口を開いた。

「朝からではなく、夜から私の部屋に来ないかね?」
「!?」

気がつくとアントニオはナマエの横に立っており、手は腰に回されている。状況が理解出来ず目を白黒させる彼女に、アントニオは思わず鼻唄を歌うのだ。さあ、彼女はどんな選択をしてくれるのだろうか!