君のそれが好き

私が薬を打つ度に、ナマエは私に大丈夫ですかと問いかける。それに大丈夫だと答える私の心中を、彼女が知ったらどう思うだろうか?

薬がもたらす苦痛は進化の兆しである。私にとってそれは心地の良い痛みだ。
そして私の考えを知る由もないナマエが、まるで自分が受けた痛みのように嘆く様子が何よりも好きなのだ。
同情心か罪悪感かそれがどんな感情であれ、その瞬間は私の事だけを考えているという事実がたまらない。

時折ナマエに私の思いを全てぶちまけたら、どんな表情をするのか考える。しかし、まだだ。もっともっと彼女が私の事を考えて、考えて……どうか依存するまでは。
ああ、早くナマエの思考を全て私で染めてやりたい。