--別世界で王侯貴族パロ
(「顔も知らないのに、結婚なんて絶対イヤ!」)
枕をぼすぼすと殴りつけて現実逃避。思い出すのは先程のこと。
珍しく…本当に珍しく、今日は父も兄も弟も皆、全員揃っての夕食で。久しぶりのことに喜んで過ごした時間が恋しい。永遠に食べ終わらなければ良かったとすら思う。
食事を終えてすぐ、にこにこと笑う父が私を見て告げたのだ。
「そういえば、婚約が決まったよ」――なんて、さも自然に、なんて事ないように、さらりと。
すぐには理解ができずにいた私を他所に、曰くどこぞかで私を見初めて有難くもお声がかかった云々と言葉が続いていく。え、本人の意思は?
「わたし、きいてない」
「まあ…今言ったからね。二週間ほど前に頂いたんだけど」
「そんなに前ならせめて文くらい飛ばせるじゃない…?」
「実の所、三日と経たないうちにお返事したんだよね。リーパが」
「おのれリパ兄なんてことを!!」
「ぎゃいぎゃい煩い、はしたないですよ。どのみち断る道はありませんでしたし仕様がないでしょう」
「なんで?」
「相手がダーナの血族だからですよ」
「…!!?」
ちょっと待って欲しい。ダーナの血族と言えば、この国どころか世界において最も貴き身分とされる人々だ。そんな
可愛い可愛い妹であるはずの私をガン無視して爆速で人の運命を決めやがったリパ兄は、優雅に食後のデザートに手をつけはじめた。
「そんな方がなんで!」
「それが全くわからない。内政の陣営調整でも無い…何せ今我が家を取り込んだとして、決定的に動きの出る派閥など皆無に等しい」
「まあ、僕達を外交の中心部にもう少し近づける為の後ろ盾をと、多少のご配慮を頂いた可能性はあるけれど」
「フィルにはそういうの、あっても無くても変わり無いんじゃ…?」
「イクス達がいるからね」
「なおのこと訳が分からない…!」
ーーーーー
「ともかく、わかりたくはないけど、わかりました。それでその、どなたなの」
「隣国、ビフレスト皇国の血筋を引く御方…ウォーデン様だ」
――もう何が何だかさっぱりわからないんですが?!
ーーーーー
まあ、正確には。ただ婚姻の申し入れを受けた訳ではなく。
『兼ねてからの約束の通り』、婚姻を申し入れたいという書状だったのだけど。
***
流行りのなろう系に乗っけてみたかったけど乗り切らなかった産物
元々王族なのに王族パロをするんですか?!?!ってスンとしておわり
フィリップ族の養子にはなりたい〜
← →
:: back top