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そして迎えた中間テスト1日目。
この日まで必死に勉強して、授業も毎日出て、ガリ勉のごとくひたすら勉強……
するわけもなく。
ハピーが休みの日は相変わらず少なく、授業に出たのも初教室記念日を合わせて4回しか無かった。仕事を終えて暇人と化しても、特に中間テストの勉強はしなかった。
……勝負する気が無いわけじゃない。
勉強するやる気が出ないのだ。
教室で先生が来るのを待機している今の時間帯は、一教科目の勉強に必死な生徒で溢れていた。ノートを読み返す者、単語帳を見てブツブツ呟く者、最後まで過去問を解く者など十人十色。
こんなピリピリした状況の中、何も勉強していない者がひとり。…そう、私だ。
「北篠、ちょっとくらい勉強すれば…?」
豊島が呆れながらこちらを見た。ニヤ顏じゃないのは久々に見る。
「やる気が出ない」
「…お前の順位が見ものだな」
「うるさいよ学年2位」
「わーい褒められた」
決して褒めたつもりはない。学年1位の繋海の次に賢いという意味で、若干貶したつもりだったんだけど…
そうこうしている内に、試験監督の先生が入ってきた。私と話していた豊島は余裕の表情だ。ふと繋海の方を見ると、目が合った。
『俺が勝つから』というようなドヤ顔をされた。すごい自信だな。…それもそうか、なんせ学年どころか2、3年を差し置いて学園トップなんだから…
一教科目の数学のテストが配布され、教室中に緊張感が走る。そんな中欠伸をする私は流石だと思った。
「はじめ!!」
おっと、開始時間になった。
理事長代理の学力、どれほどのものか試してみようか。
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