いつもの君が好き

 さてさて、テストが終わり、早くも結果が帰ってきた。国語系、社会辺りはなんと百点に限りなく近い点数だった。吃驚したけど普通に嬉しかった。しかし理数英が酷かった。いや半分以上いってたけど他と比べると全然。先生にどうしたんだと心配された。いやいや、でも文系頑張ったほうじゃないですかね。本来なら褒められても良い点数なのだろうが恐らく最初に提示された首席≠フ位置が大きかったのだろう。これが本来の私の実力です。先生に言ってやれば「いや、お前ならもっと出来るはずだ!」と根拠のない言葉で励まされた。どっから来るのその自信。いやまぁ、生徒にいい成績とってもらわなきゃ困るのは分かるけど。でもこれ十分いい方だと思うんだよね。ほら私の成績上げるよりも他のもっと酷い点数の人に言ってあげたほうが良いと思うよ。

「全く酷いよねぇ先生も」
「やっぱ頭良いんじゃねぇかよ」
「悪くはないよ? でも文系類もあんな点数初めて取ったけど」
「あっそ。…それより今日から部活あるぞ。行くんだろ?」
「あー、そんな約束してたねぇ」

 そう言えばこの間バレー部のマネージャーやるって約束したな。やるって言ったからにはやらないとね。あーなんか運動部のマネージャーって青春っぽいなぁ、まさかそんな青春送れるなんて思ってなかったなぁ。その辺はこんな所に飛ばしたどっかの誰かとも知らない奴に感謝だけど。まぁでも早く帰らせてくれるともっとありがたいんだけどね!

「バレー部ってどんなん?」
「…先輩がウザイ」
「ほう」
「ちょっとお前誘ったの後悔してる」
「辞めようか?」
「お前が辞めたいと思ったら無理強いはしない」

 うわあ、夜久ってば男前ー。ふざけると「茶化すな」と怒られてしまった。謝ってから、ふむと考える。へぇ、先輩がウザイのかぁ。ウザい先輩なら中学の時に経験済みだ。問題ない。対応の仕方と取り入り方なら体が覚えている。いえい。

「だからやっくん、そんな心配しなさんな」
「……、」
「やる気はないけどやめる気もないんだよね」
「……何だそれ」

 漸く夜久が笑ってくれた。よしよし、夜久はやっぱりこっちの方が良いですね!

SANDGLASS