星に願いを

窓辺で短冊と睨めっこしているダンテ。

明日は七夕。

窓辺に置かれた七夕飾りがサラサラと揺れていた。


「……たく、何を書けばいいんだ!!」

既に1時間近く短冊と睨めっこしているダンテ。

一番手近な短冊を手に取る。


【ダンテの素行が良くなるように】

「うるせーバージル!」

【ダンテ、お金返して頂戴!】

「うぜぇ……レディ!」

短冊を指で弾く。

全く、嫌がらせかよ?

ダンテはぶつぶつ言いながら、ある事に気がついた。

「あいつの願い事は何だ?」

一番肝心なあいつの短冊が見当たらない。

ダンテはもう一度七夕飾りを調べてみる。

「おっ!こんな所に短冊が」

他の飾りに隠れるように紅色の短冊があった。

「さてと……」

ダンテはそれを手に取った。


【ずっとダンテの側にいれますように……】


「可愛いぜ」

顔がニヤケてしまう。

「こんな可愛い事書かれたら、俺も応えなきゃな」

ダンテはペンを取ると何やら書き始めた。


「これでよし!」

ダンテは一番目立つ所に紅色の短冊を吊した。

風が短冊を揺らしていく。


【俺の側で、お前の笑顔が輝いているように】


明日は七夕。

願いが叶いますように……。

不知夜月