そういうこと



おーこの子達が噂の丑嶋宅のうさぎちゃんね?二匹ねー、名前はうーたんとうさこか。可愛いね?差し出した人参の端切れを小さな口で、でも素早くモグモグと消費していく。そのまま手を離すとうさこが反対の端にかじりついて二匹の争奪戦の結果、小さな口同士がむにっとした。これ昨日丑嶋とやったな。

「おい」
「びっ、くりしたわ!気配消して来ないでくれる?」
「うーたん、うさこ美味いか?」
「無視かバーカバーカ」

丑嶋の長い腕が顔の横から伸びてきてぎょっとする。振り向くと丑嶋の胸板がすぐ後ろにあった。ヒエッでかい。ぎゅっと縮こまると私を覆うようにうーたんとうさこを撫でる。手付き優しさの塊かよ気持ち良さそうだなうーたんとうさこ。

「酒の勢いとか何となくってんなら一瞬で忘れてやるけど」
「そう言って欲しいのか」
「いや!……え?いやっていうか」
「お前、待たせてる事忘れるなよ」

期限過ぎたら取り立てンぞ、と耳元で囁かれたあまりにも低い声にヒエッと声が出た。マジかよ丑嶋。マジなのか?まず期限って何さ丑嶋ァ!お前覚えとけよ!
丑嶋のゴッドハンドにふにゃふにゃになってる二匹を撫でる。時折丑嶋の大きな手が触れて、あー。私って丑嶋の事好きなんだなぁ、と思った。




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