14_スケベ継子
..........
「流石にこのエグい切れ込みはまずいのではないでしょうか…」
師範が単独任務から戻ってくる予定の朝、縫製係の方が相談していた新しい隊服を持って来てくださった。今回担当してくださったのは前田さんという方らしい。
早速新しい隊服を身に纏ってみると、突っ込みどころ満載だ。
上は恋柱様の隊服と同じように、胸元ががっぱり開いている。
下は膝丈でふわりと広がる形のスカート。それは良いのだが、右腿側に深い切れ込みが入っていて、動くと肌がちらりと見えるようになっている。
「機能性を重視した結果こうなりました。中に履いていただいている短いズボンで、どんなに動いても見えてはいけないものは見えないようになっています。戦闘重視の型ですので何ら問題ありません。」
問題ないことはないだろう。という突っ込みを一旦飲み込む。
膝上まである黒い革靴とそれより少し長い丈の靴下まで用意してくださっていたので、せっかくなので庭でそれらを着用し簡単に動いてみる。確かに足捌きはしやすい。
「市井でも女性たちの間で短い袴が流行っています。なまえさんも剣士とは言え麗しい女性。多少のお洒落は楽しんでも良いのではないでしょうか」
「隊服にお洒落さは求めてなかったんですが…そういうものなんです?下は良いとしても、この胸の開き具合は抵抗あります」
「女性隊士は最近みんなこの型に変えてきていますよ。もしどうしてもということであればまた調整に伺いますので」
そう言い残した前田さんは、今日は他に急ぎの届け先があるとかで早々に帰ってしまわれた。
これだけ露出が多いと師範は怒るだろうか。いや、露出度で行けば師範は鬼殺隊でも一二を争う人だ。それに新人隊士で常に上裸の男の子がいるとも聞いたし、恋柱様という女性隊士の前例もある。
案外そこまで気にされないかもという結論に至って、自主鍛錬に取り組み、師範の帰りを待つことにした。
やはり前の隊服よりも動きやすいなあと考えていると、玄関の戸が引かれる音が耳に入る。
慌てて手ぬぐいで汗を拭い、出迎えに行かねばともたついていると、もう居間の襖のすぐ向こうに師範の気配がしていた。
「帰ったぞォ」
「師範、お帰りなさいませ!」
---------------
隊服の下半身のデザインは2Bちゃんを想像していただければと。
ハイレグはまずいのでホットパンツ着用で。
ベルト白だと浮くので、前田さんなら黒いやつ持ってきてくれてると信じてる。
←prev next→
back