修学旅行二日目
翌朝
修学旅行二日目
朝、いつもの週間で早起きをし、のんびりと朝風呂につかり部屋に戻ると昨日のことで中村、そして情報のいったカルマに散々からかわれた
撫子はくたくたになりながらロビーに向かう
狭間は興味なさそうに眺めていただけだった
「逃げるのずるくない?」
「逃げてない、アンタがからかいやすいだけでしょ」
「えー、そんなことないよー」
狭間と撫子のやり取りをみて、原は苦笑いを零す
「ほら、寺坂君達待ってるよ!」
「そうね、急ごうか」
「はーい」
母と姉に丸めこまれた妹みたいだ
少し早歩きになりながらロビーにつくと既に男子は集まっていた
「お待たせ」
「おせーよ!」
「撫子が遅かったのよ」
「私のせい!?」
嘘泣き始めた撫子だが宥めるものは誰もいない
撫子はすぐに諦め、さぁ行こうか!と外に出た
「で、城戸が行きたがってた伏見稲荷神社なわけだが」
「あいつどこいきやがった!!」
「ひとりで突っ走って千本鳥居に向かったわよ」
「はぁ!!?」
「城戸を探せ!!」
急いで探しに走り出す寺坂達
原、狭間、竹林が本殿近くで待っていると・・・
「あれ?寺坂君達は?」
「アンタ探しに行ったわよ」
「え、トイレ行き違ったかな」
「違う、千本鳥居」
「え?」
「千本鳥居」
「・・・」
え、て顔をする竹林、原、撫子
「い、急ごう!何か知らないけど私が怒られそう!!」
「狭間さん何でそんな嘘ついたの!?」
「け、携帯鳴らして!!」
はた迷惑にもほどがある
***
手分けをして寺坂を探す撫子
一番体力のある撫子が少し駆け足気味に千本鳥居を突き進む
小さいころ
それこそまだ母親元気で外を出歩ける頃
1度家族3人で来たことがあるのだ
この鳥居を父と母の真ん中で手を繋ぎながら歩いた
父も母も私も笑っていた
どこからか忘れたが、歩き疲れたと駄々をこねたらおんぶをしてくれたのも覚えている
母が入院してからめっきり出かけることがなくなった
誘ってみようか
京都なんて言わないから近所の公園とか近くを散歩とかそれだけでも
いい子でいるから
だからもう一度・・・
「見つけたぞ城戸」
「わぁ」
はぁはぁ、と息をきらして目の前に立っている寺坂達
「一人でどこ行ってんだよ」
手刀を落とされ、頭をさする
「私トイレ行ってたの、綺羅々ちゃんがからかったんだよ、お疲れ様」
「狭間ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」
遠くに見えてきた狭間を見つけたのか駆け出していく寺坂と吉田
撫子はふう、と息をはいてみせる
「それよかお前さっき何見てたんだよ」
「何って?」
「ボーッとしてたろ」
寺坂が遠くから声かけても気づかねーぐらいと付け足して不思議そうに撫子を見るの村松
あー、と困ったように笑い頭をかく
「寺坂焦ってたぜー、どっか行っちまうんじゃねーかって」
「何それ」
あはは、と笑い狭間に怒鳴るもあしらわれてる寺坂をみる
「寺坂って本当にバカだよねー」
行こう、と村松にいい、寺坂達に近づいた
***
「で、結局暗殺成功したのは0人かー」
2日目の夜、旅館でわいわい騒ぎながら女子部屋での会話が始まる
結局皆暗殺には失敗
好みのクラスメイトの男子は誰かという話をしている傍ら撫子はもうヘトヘトだからと1人布団に潜っている
「ちょっとー、ガキ共ー、消灯時間だから一応言いに来たわよー」
入口の方からイリーナの声が聞こえた
撫子は勢いよく布団を顔まであげる
息苦しくなるがそれは我慢だ
「・・・何よ、もう」
あからさまな撫子の態度に少しだけ拗ねるイリーナ
理由が理由なため強くは出ないがそろそろ心を許してくれてもいいのではないのか
「ビッチ先生それお酒?」
「いいなー」
「うるさいわね、大人なんだからいいでしょ」
「そうだ、ビッチ先生!今まで落としてきた人の話してよ!」
「聞きたーい!」
少し不機嫌な表情で撫子を見ていたが、矢田や倉橋の一声に機嫌をよくして大部屋の窓際まで行く
なんだよ、まだいんのかよと心の中で悪態つく
顔はまだ布団の中だ
ゴソゴソと携帯をいじり出すとケータイの連絡アプリに1つメッセージが
日付は昨日で、そういえばバタバタしていて全然携帯を見ていなかったなと反省
誰だろうと開くと三輪秀次の名前が
内容は簡潔で、クラスメイトと合流ができたかどうかの心配のメッセージだった
ごめん今気づいた( ´・ω・`)
昨日は無事合流できたよ!
秀次くんは修学旅行どう?
米屋くんいるから楽しそうだよね!賑やかで!
送ると思いの外すぐに返事がきた
ちゃんと合流できたなら良かった
陽介は賑やかというよりは五月蝿いだけだ
心配おかけしました( ´・ω・`)
五月蝿いって、、、(笑)
ひどいなぁ
でも、私も一緒に回りたかったかったなぁ
事実だ
修学旅行は無理だが今度どこかに出掛けるか?
陽介にも声をかける
ひどいwww
え、いやぁ、秀次くんはいいけど米屋くんはなぁ
あまり話したことないし申し訳ないよ( ´・ω・`)
「じゃぁ今度、2人でどこかに・・・」
「うわぁ!?」
メッセージのやりとりに夢中で無意識に息苦しくなって布団から顔を出していた撫子
ふと声がして横を見るとニヤニヤと顔を緩めながら座ってやりとりをメモっている殺せんせーが
「いやぁ、今日は豊作です、イリーナ先生の過去話にまさかの城戸さんのデートの約束のやりとりが見れるなんて」
頭が真っ白になった
イリーナの怒号が響き、半数の生徒が殺せんせーを追いかけたのだが
「ほー、城戸さんや、デートですかい?隅におけませんなぁ」
「あー!もしかしてこの前のイケメンくん!?」
「やっぱり付き合ってんの!?」
中村、矢田、倉橋に捕まり必死に違うと弁解する撫子は残念ながら殺せんせー暗殺には混ざれなかったのだった
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