特別講師
「特別講師?」
風邪も完治し、暑くなってきたこの頃
特別講師としてロヴロという男がきた
暑い中よくまぁロングコートなど着てますなぁと思いながら男を眺める
話を聞く限りビッチ先生の師匠らしい
やはり殺し屋か、と皆苦笑いを零す
この教室にくる教師など国の関係者か殺せんせー暗殺の暗殺者しかいないだろう
何を教えてくれるのだろうか
なんてワクワクしているがふと違和感を覚える
何故かロヴロとイリーナは烏間を殺そうとしてるのだ
殺そう、と言っても対殺せんせー用ナイフだなら本当に怪我をするわけではないが
「なんなの?あれ」
「どうやら今日中に烏間先生殺らないとビッチ先生いなくなるみたいだよ」
「まじか」
そこでふと、矢田が何かに気づいたかのように声を出す
「城戸さんってビッチ先生避けてるよね?」
「あー!確かに!」
岡野も頷き言われてみればと皆撫子に視線を向ける
「そうかな?」
「そーそー」
「なんでー?」
「んー」
困ったように首を傾げる撫子
「まだ"殺し屋"ってことに内心ビビってんのかも」
「まじかよ!」
「ビッチ先生全然怖くねーじゃん!」
男子女子関わらず口々に言う
撫子はニッコリと笑う
「まぁ、そのうち慣れるでしょ」
そのうちなんて、わからないけど
「今度一緒にビッチ先生に話しかけに行こうよ」
「ビッチ先生の話って結構タメになるよ?」
「そうなんだ」
あははと笑い、誤魔化す
外にいるイリーナに目を向ける
「あ」
イリーナと烏間のちょっとした取っ組み合いの後、イリーナの持ったナイフが烏間の胸に当たる
イリーナが今、烏間を殺したのだ
「ま、まじかよ」
「って事は・・・」
「ビッチ先生残留決定!!?」
わぁ!と騒ぎ出す教室内
事が終わると撫子はすぐ手元にあった本に目を向ける
「一緒に喜ばないの?」
「何で?」
「何でって」
「割り切ってはいるけどまだ好きにはなれないの」
小さい声だったからきっとうるさい教室内には聞こえないだろう
「なぁ狭間」
「何よ」
「ビッチと城戸って何かあったのか?」
流石に隣にいた寺坂には聞こえたのか狭間に聞き出す
狭間はため息をついた
「そのうち自分で話すでしょ」
狭間は説明を丸投げし、授業開始のチャイムが鳴ったので黒板の方に向き直った
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