好きになれない理由

「おい、日曜村松んとこに集合だからな」


そう言い残し帰っていくのは寺坂

あのプールの1件から少しづつだがE組に馴染めてきたようだ

その姿に安心はするが、集合の意図がわからず首を傾げた


「テスト勉強よ、テスト勉強」

「なるほど・・・え!?寺坂くんが!?」

「そう、寺坂が」


驚きすぎえ声をはりあげる

これはこれは


「テスト、頑張んないとね」

「まぁ、やる気満々みたいだしね」


付き合ってやりましょ、と呆れたように笑う狭間

撫子はそれをみてそうだね、と笑った

ことの始まりは昨日

磯貝、潮田、茅野、中村、奥田、神崎が本校舎の図書室に行った時だ

テスト勉強を称して行った図書室だが、案の定本校舎の生徒に目をつけられしまったらしい

そこに最悪だったのが学年トップのグループ、通称五英傑が来たことだ

その場にいたのは詩人と称されるほどの文才の持ち主榊原蓮、マスコミ志望で圧倒的社会知識を持つ荒木鉄平、脅威の暗記力で理科を総ナメしている小山夏彦、ロサンゼルスに住んでいた経験を生かした英語力をもつ瀬尾智也の四名

この学校の生徒会長にて、テストはすべて1位の浅野学秀は不在ではあったらしい

不在だったのが災いしたのか、口論になり結果どちらが多くテスト1位を取るか勝負することになったらしい

それにプラスして各テストで学年1位を取った生徒に1人触手一本を破壊する権利を与えると殺せんせーが言ったのだ

そりゃ俄然やる気が出るだろう

でも、ぶっちゃけ寺坂は遅いのでは、と撫子は思ったが黙っておくことにした


「帰ろっか」

「あ、私今日烏間先生と訓練なんだ」

「テスト期間もやるの?」

「息抜きー」

「あっそ」


じゃぁ先に帰るわね、と言って狭間が出ていけば教室には撫子1人になった

よし、行くか

気合いを入れると開きっぱなしのドアから金色の長い髪が覗く


「あら、まだいたのね」


イリーナ・イェラビッチ

撫子はこれでもかというほど顔を顰めた

お前と話す事は無い、と言うように無視しイリーナのいるところとは反対のドアから出ていく

イリーナはため息をついた


「そりゃ、関わりたくないわよね」


自分自身を殺そうとした女なんかに

イリーナはどうするか、と頭を悩ませた

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