予期せぬ武器
7階にたどり着くと急に黒服の警備が増えたような気がする
店の警備以外にも個人でやとった者を置けるらしい
明らかにレベルが違う相手
そこで役立つのが寺坂の持っているものだと殺せんせーが言うがよく意味がわからない
寺坂はチッ、と舌打ちをすると巾着の中から何かを出し、吉田も付き合えとそれを渡す
「おい木村、お前ちょっとアイツら誘い出してこい」
「はぁ?俺が?どうやって」
「知らねぇよ」
「私行こうか?」
「かまってちゃんは黙ってろ」
一蹴された撫子
木村は赤羽に何かを言われると嫌な顔をしながらも男達の前に出た
「ん?なんだ坊主」
「あっれぇ?脳ミソくんがいないなぁ、コイツらは頭の中まで筋肉だしぃ、人の形してんじなねぇよ、豚肉共が」
とことんバカにした言葉
流石赤羽である
男達も勿論キレた
追いかけ追いかけられる双方
E組1の瞬足を誇る木村は捕まらない
そして、木村が皆の前を通ったあと・・・
「今だ!」
寺坂と吉田が飛び出し男達にタックルを決める
そして、首元に・・・
バチバチ、という音と青い光
スタンガンだ
寺坂曰く臨時収入で手に入れたらしいそれ
なんとなく察しがついたが触れないでおいた
「いい武器ですね、寺坂くん、でももっといい武器が彼らの懐に入っていますよ」
にゅるふふふ、と笑う殺せんせー
何だ、と服の中に手を入れると出てきたのは本物の、実弾の入った銃
皆が息を飲む中、殺せんせーはそれを速水と千葉に持たせるよう支持をした
烏間はまだ銃を使えるほど回復はしていない
なら、うちで一番腕の立つ2人に任せるのが適任だ、と
「ま、まって」
「なら城戸とかも俺たちと同じレベルだろ」
「・・・」
撫子はちらっ、と殺せんせーをみる
そしてすぐに速水と千葉をみた
「実は私さっき思いっきり手首捻ったんだよね」
真っ赤な嘘である
そもそも捻っていても撫子なら頼まれたらやるだろう
でも、それでいいんですよね、と殺せんせーを再び無言で見るとニヤニヤと笑っていた
BB弾ですらまともに撃てなかったのに実弾なんて
速水と千葉はそう胸のうちで思う
「行こう」
最上階まですぐそこだ
迷っている暇はない
2人はぎゅっ、と拳銃を握りしめた
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