結局皆下世話好き
海でたくさん遊んだ後はディナーである
だが、そこで喚き出したのが殺せんせー
せっかく生徒の恋愛小説を書こうとワクワクしていたのに球状になるし危ない感じになってもまったく吊り橋効果的なことも起こらないしなんなんだ、と
こっちがなんなんだ
「吉田くん、寺坂くん、城戸さんで帰りがけ三角関係にも見えなくは無かったですがあれどう見ても仲のいい兄弟にしか見えませんでしたし!!」
「お兄ちゃーん、お腹空いたー」
「こんな妹いらねぇよ」
「同じく」
「ケチ」
寺坂、吉田の服の裾を引っ張りディナーを強請り、冷たい反応を受けた撫子は真っ直ぐ狭間に駆け寄り抱きつく
可哀想に、と撫でる狭間をみて、前原は「城戸が末なのは確定なんだな」とツッコミを入れた
「恋愛といえばビッチ先生じゃない?」
「あー、そういや烏間先生とはどうなんだよ」
矛先がイリーナに向くと、イリーナはほんの少し慌てたような素振りをみせ、その後すぐに顔を紅く染め始める
「アイツまったく色仕掛けかからなくて、その、ムキになっていたら・・・つい」
おおー、と歓声を上げる
つまりは好きになったのか、と
なら弄る相手は彼女しかいない
E組全員烏間、イリーナくっつけろ作戦が始まった
「ん?」
ディナーの用意された部屋で烏間は自身がつくテーブルを探していた
船内だったら皆がこっちに来てと誘ってくれたりしたのだが今回は違う
何故か座らせんばかりに皆席を無駄に取っている
「こっちは満席でーす」
「末っ子が寝始めましたー」
「何時までそのネタ引きずるのー」
狭間の膝枕で寝た振りを始めている撫子と1人で2人分ぐらいは分捕っているのではいのかという寺坂達
本当に何なんだ、と烏間は思う
「そら!烏間先生は外外!」
グイグイと生徒達に背を押され、外に出されると料理は何ら中のものと変わらないが2人分の食事を並べるので精一杯な小さなテーブルが置いてある
そして、イリーナが座っていた
「何よ」
「・・・いや」
烏間ははぁ、とため息をついてイリーナの向かいに座る
すぐに生徒の悪戯だと察しがついた
イリーナの服装は神崎に借りた清楚な服(のはずだが背丈や胸部が足りず結局いつもの色気のある服装)に、原が急いで作ったレースのストール
いつもとは違う路線の服装に烏間は首を傾げたが、対して気にすることもないだろうと判断したのか食事が進んでいる
和やかに、進んでいるように見えた
2人のの会話の何がきっかけかは撫子のいる場所からは聞こえないがどことなく雰囲気が固くなっていた
悲しそうに微笑んだイリーナは自分の口元を拭いたナプキンを烏間の口元に持っていき、付いていたソースを拭き取る
そのまま一言二言交わして食事は終了となったようだ
イリーナにしてはかなり奥手な感じはするが、きっと烏間にも・・・
「あれ、絶対新しいハニートラップか何かだと思ってる顔だよね」
「鈍感なアンタでも分かるならきっとそうね」
「まって」
伝わってはいないようだった
「皆さん!!気を取り直してディナーを取ってください!!」
今夜は寝かせませんよ!!
殺せんせーはニヤニヤしながら言う
どうやらこの教師、生徒の恋愛どうのこうのを諦めてはいないようだ
「今晩、肝試し大会を行いたいと思います!!」
肝試しかー、と撫子はちらりと狭間を見るのだった
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