テスト勉強と恋バナ

「お願い致します綺羅々ちゃん」

「いやよ」


ばっさりと切られた

すぐそこまでやってきた中間テスト

撫子はいつものように狭間にテスト勉強を教えて貰おうと思ったのだが


「アンタE組入る前に“E組行くならもうテストとかどうでもいいじゃんね”って言ってたじゃん」

「なんか今状況違うじゃん! 」

「1回ぐらい有言実行しなさいよ」


バイバイ、と教室を出ていった狭間

テスト勉強しない、を有言実行するような勇気は撫子にはないのは勿論理解している

それでも放置したのは・・・面白いから


「綺羅々ちゃんのばーか」

「城戸さん」


片岡が手招きするのが見えて近寄る


「国語なら私得意だし良かったら教えようか?」

「いいの!?」

「メグちゃん教えてくれるなら私もー!!」


撫子の表情がパァァっと明るくなる

後ろからひょこ、と矢田が顔を出し一緒に勉強することに

そうしてるうちに撫子は片岡、矢田、倉橋、岡野と一緒に教師に残って勉強会をすることになった

話を聞いていた殺せんせーが混ざろうとしたが何故か拒否

撫子はまぁいいや、と思ったのだが


「ねぇねぇ城戸ちゃん、この前一緒にいた三門中の男の子って彼氏?」


矢田の一言で「あ、帰りたい」と思った撫子だった

***

「三門中の男の子・・・?」

「そうそう!!」

「この前三門のカフェで会ってたでしょ?」


きっとその男の子は秀次くんのことだろう、と撫子は思う

二人とも家は三門市にあるのだ、近場になるに決まっている

だがふと疑問がでてきた


「四人は三門とは反対側だよね、確か」


そう、今目の前にいる四人は撫子と駅で一緒になることはあるが電車は反対側のに乗っている

撫子はそれが疑問だった


「あー、それね」

「嵐山隊のファンなんだよね、ひなたちゃん」

「あー・・・」


確かにあの日は嵐山隊のイベントがあったはずだ

撫子は納得する


「でも岡野さんがそういうのって意外だね」

「え、いや、その」

「近界民に襲われた時助けてもらったんだって!!」

「近界民に?」

「うん」


顔を真っ赤にしてうなづく岡野は実に女の子らしい


「で、1人じゃ恥ずかしいからって私達も付き合って」

「帰りに城戸さんみつけたカフェにいったの!」


タイミングが悪かった

撫子が困ったように笑う


「おや皆さん、まだいたんですか?」


何故か窓から入ってきた殺せんせー

手(触手)には外国のロゴが


「いいなーお土産はー?」

「先生給料日前だからそんなのあるわけ無いでしょう!!」


袋の中身はお菓子なのだろう

サッと後ろに隠す

この教師は


「ほら!勉強するのは大変素晴らしいことですが遅くまで残るのは関心しませんよ」

「はーい」


結局この日は殺せんせーに促され帰宅することになり話は中断

撫子は安堵の息をついた

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