箱について

リタ+アズサ+カロル+エステル

「やっぱり、何をやっても、澄明の刻晶(クリアシエル)の箱は開かないわね……。こんな怪しげな場所にあったものだから、中身の確認くらいはしておきたかったのに」
「名前だけじゃどんなものなのかも想像できないですよね」
「魔術で壊しちゃうとか、どう?」
「それは、だめよ」
「そうですね、中身まで壊れたら、届けられなくなってしまいます」
「いや、そうじゃなくて、もう試したけど、こいつがなかなか頑丈で壊れなかったのよ」
「(もう試してたんだ……)」
「……えっと、上手い言葉が見つかりません」
「いいんだよ、エステル。無理にフォローしなくても」
「うーん……カロルくん、これって針金使って開けられたりしないかな? アスピオの時みたいに」
「あっ、そうだね。やってみる!」
「と、とにかく、中身がすごく大切なものだから、頑丈な箱に入れたってことですよね」


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