その日はちょうどテスト期間中で…

私も、いつもの怠け具合を取り戻すように勉強なんかしちゃっていて…

でもそういう時に限って、あらゆるものが私を誘惑してきて…

ついに私はその誘いに負けて、とある漫画に手を伸ばしてしまった。


今になって思えば、これがすべての始まりだったんだ…





標的1 プロローグ





机の上に広がる、教科書やらノートやらの勉強道具。

そのすぐ横には、絶妙なバランスで積まれたREBORN 全9巻。

そして記念すべき第1巻を手に持っている私。

…この状況で勉強が進むわけがない。


テスト1週間前でこの状態はだいぶ危険なのだが、何だか今日はやる気が起きない。

"やる気がないときはやっても無駄!"

そんな厄介な持論を持つ私は、それを忠実に守り、今日の勉強は既に諦めモードだった。


第1巻をパラパラと捲っていけば、何とも懐かしい場面が次々に現れる。

何をやってもダメな少年・沢田綱吉。

彼をマフィアのボスにするためイタリアからやってきた家庭教師・リボーン。

後にツナを10代目と崇拝することになる爆弾少年・獄寺隼人。

ツナの唯一の友達といってもいい爽やか野球少年・山本武。


この4人が中心となって、物語は進んでいく。

最初の方の巻は本当にほんわかするような日常の話が続いて、見ながら思わず笑顔になる。

"こんな可愛くてカッコイイ同級生がいたら、毎日楽しいだろうな〜"

なんて妄想もしつつ、私は第1巻を読み終えた。


この後の行動といえば…

"第2巻を読み始める"か"リフレッシュしたということで勉強に戻る"

この2つだろう。

しかし1巻を読み始める前から諦めモードに入っていた私は、一瞬の迷いもなく第2巻を手に取った。

と、その時…!

私は背中に何か押されるような力を感じ、次の瞬間、持っていた漫画の中に吸い込まれていた。


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咄嗟につぶっていたらしい目を開けて最初に思ったこと。

それは…


「…ここどこ?」


こうして、私の第2の人生が幕を開けた。



to be continued...



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