朝起きて気づいたんだけど…私、まだ会ってない人達がいる!

タイミング良く今日は日曜で学校も休みだし、ツナにお願いしてみよっかな!





標的22 10年後ペア





「ツナー!」

「スズ!どうしたの?」

「ちょっとお願いがあるんだけど…」

「ん?何?」

「あのね…大人ランボさんとイーピンに会いたいの!!」

「あぁ〜そういえば、まだ会ってなかったね!じゃあ、ランボのとこ行ってみよっか!」

「うん!!」


私のお願いの手伝いを快く引き受けてくれたツナと共に、私達は例の2人がいるであろう彼の部屋へと向かった。

部屋のドアを開ければ、そこにはランボ&イーピンが楽しそうに遊んでいて…

その傍には、問題の10年バズーカも転がっていた。

よし、早速交渉開始!


「ランボ、ちょっと10年バズーカ貸してくれない?」

「嫌だもんね!ランボさんのものは誰にも貸さないもんね〜!」

「ふ〜ん…だってスズ。貸してくれないってさ。」

「そんな…せっかく楽しみにしてたのに。…ランボさん酷い。」

「あ〜ぁ…ランボ、スズに嫌われちゃったね。」

「ぐぴゃ!ラ、ランボさん…スズには貸すもんね!」


焦ったようなランボさんの口からその言葉を聞いた私とツナは、顔を見合わせて笑った。

やったね!作戦大成功!!


そして約束通り貸してもらった10年バズーカを、私はランボさんとイーピンに向けて発射した。

すると辺りは、思わず咳き込んでしまうほどの煙に包まれて…

それがやっとのことで晴れてきたとき、ちびっ子2人がいた場所には少し成長した彼らの姿があったんだ!


「やれやれ…また子供のオレが誤射したみたいだな。」

「あれ?また知らないとこに来ちゃった!」

「…うきゃー!!ランボさん、本当にカッコ良くなったねー!これからの成長ぶりが恐ろしいよ!

 そしてイーピン!!貴女めちゃんこ可愛いじゃないですか…!しかもバイトしながら受験勉強なんて、泣かせるじゃないのよ!」

「ちょ、スズ!落ち着いて!!」


はっ!いかん、またやってしまった…

本当反省を活かせないんだよな〜…我ながら恥ずかしいよ。

なんて軽くヘコんでいた私の耳に、低音の落ち着いた声が聞こえてきたんだ。


「これはこれは、若き日のスズさん。初めまして、10年後のランボです。子供の頃はお世話になりました。」

「! 私のこと知ってるの?」

「もちろんですよ。オレも会いたかったんです。」


キレイな笑顔を見せながらそう言った大人ランボさんに、突然抱きしめられた私。

そのあまりに自然な感じに一瞬唖然としたけど、自分の置かれてる状況を改めて把握すると、途端に私の脳内は大パニック状態に!

うん、これは漫画で見た通りの伊達男っぷりだわ…!


「そ、それは!こ、こ、光栄なことです…!」

「ふふっ。スズさん、顔が赤いですよ?照れ屋なんですね。」

「! そ、そのようで…!」


そんな真っ赤な顔の私を、ランボさんはその後もしばらく抱きしめてくれてて…

やっとこさ彼から解放された時には、私の体力はもう半分ぐらいになってたわけです。

だってさ!マジでカッコイイんだもん!!"本当に15歳か!"っていうね。

もうね、フェロモン出まくりだから!

さてさて、私が会いたかったもう1人の子はといえば…?


「初めまして、スズさん!私も会いたかったんです!」

「初めまして!会いたかったなんて嬉し過ぎ!ありがとう!ってか漫画で見るより、ずっと可愛いんですけど…!」

「何言ってるんですか、やぶからぼうに〜!

 あっ、これ川平のおじさんのなんですけど…スズさん、良かったらどうぞ!」

「えっ!いいの!?」

「はい!せっかく会えたから、その記念に!」

「ありがとう!じゃあいただきます!…うわっ、これうまっ!!」

「本当ですか!?良かった〜!」


同じ女の子同士ってのもあって、イーピンとの話は大盛り上がり!

勉強の話、友達の話、そして恋の話!

まだまだ話したいことはたくさんあったんだけど、5分っていう時間は本当あっという間で…

もう残り1分ぐらいになっちゃったんだ。


「もうすぐお別れですね、スズさん…」

「! そんなに悲しい顔しないでよ、ランボさん!また10年バズーカ打ってもらえばいいんだし!」

「…そうですね!じゃあ、最後にもう1回…」

「?」


ギュッ


「それじゃ、また。」


ふわっと笑うランボさんにまたまた抱きしめられ、さっきと同じように唖然としてる間に、大人ランボさんは帰ってしまった。

あの伊達男には完全にやられたわ…!

そしてイーピンの方も、そろそろ戻っちゃう時間が来たようで…


「また必ず会いましょうね、スズさん!」

「うん!必ず!」


笑顔でそう言葉を交わした瞬間、イーピンも元の時代に帰ってしまった。

時間にしたら本当に短い間だったけど、私にとっては最高の時間だった5分間。

これは大感謝だな〜!

男前なランボさんと可愛いイーピン…そして手伝ってくれた優しいツナに!



to be continued...



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