まずはネコ……レイピアを抱えた野郎に突っかかる。真正面から飛び上がってクナイで斬りつけると彼のレイピアと重なってひどい音を立てた。ちいの針金がネコの腕に絡みついた。
「にゃ、にゃんだこれは!」
「うっさいネコ。吹っ飛んでろ」
突きつけているクナイへ炎を纏わせていく。
「オレの名前はエルロッロティカ・ローエングリューン様だ!」
「長い。ウザい」
「オ、オマエ……!」
炎はやがて彼のレイピア、そして制服へと移ろおうとしている。多少燃やしたところで問題はないだろう。傷をつければこちらの点数だ。ヒルデやちいが他二人をどうにかしてくれていると思いたい。その時。
硬い鉄線が僕の腕にまとわりつく。服に彩られたネコの肌に傷をつける前に、僕の腕は鉄線のせいで動かなくなった。
「寄ってたかってこんなか弱い僕をいじめるとかひどくない?」
「か弱い? 冗談でしょ」
レイピアとクナイの接触部分を魔力で強化し、軸にして浮く。両足を突き出してネコの腹を蹴り、背後へ飛ばした。もちろんその瞬間に接触強化は解除している。白髪の青年が袖から先ほどの鉄線を伸ばしていた。絡みついた僕の腕は、制服の上からでもわかるように締め付けられている。ムカついてきた。何も言わず、その瞳をこちらに無表情で向けている。
「ちい、ヒルデ! そこのネコよろしく」
「妾に命令できるのは茉紘くらいじゃ」
ヒルデがハサミに似た双剣を構え、ちいの針金で動きが封じられているネコへ迫る。レイピアと双剣のぶつかる音を聞きながら身体中から炎を出していく。服は燃えないようにそこだけ魔力でコーティングした。腕に絡みついていた鉄線が徐々に、徐々に溶けていった。
「金属性が火属性に挑むとかバカじゃない?」
修練棟 16時の部
ちいくん(@utatane__zZ)、ヒルデちゃん(@Kina_mochi)、エルロくん(@tukinoze)、鴇羽くん、雨麗さん(@shiroyagisan__)