ウェストウッド通り
そうか、そうすれば良いのだと、冷凍される八本のペニスを見て思った。
「腸詰用の皮?嗚呼、あるぜ。」
「如何やって作るの?」
肉屋の店主は丁寧に教えて呉れた。大概どの肉でも作れるらしいが、臭みの強い肉を使う時は一緒に香辛料を入れたら良いとアドヴァイスを貰った。そうすると、調理する時に楽だと。
「野菜入りのソーセージ?」
「そうよ。」
「へえ、美味しそう。」
酒は作るが料理はしないアイヴァンは、昔のイヴみたく、野菜を切るイヴを楽しそうに眺めた。
野菜を入れるのは、野菜嫌いのケネスの為だ。
「出来たらあげるわ。」
「本当?」
「其れとも、其の侭の方がお好きかしら?」
包丁を自身の首に当て、イヴは唇鳴らし笑う。
「切り取られる前が好きかな。」
未だ冷凍が解けていないペニスを顔の前で揺らし、云う。マッシュルームと玉葱、バジルを細かく切り終わったイヴは、アイヴァンが遊ぶ物とは違う物を取り、エプロンの上から揺らした。
「ヘイヘイ、坊や、此れが好きなんだろう?しゃぶりたいんだろう?欲しいんだろう?ん?」
ケネスの真似でもして居るのか、少しニヒルな顔付きで声を落とし、ペニスと腰を揺らすイヴにアイヴァンはテーブルを叩き乍ら笑った。
「本物だったらむしゃぶり付いてたよ。」
「本物だぜ、立派だろう?ほれほれ。」
「もう止めて、お腹痛い!」
股関から離したペニスを、今度はマイクみたく持ち、親指を立て「イエイ」等と云うものだから、アイヴァンの呼吸は酷い事になった。
「解凍出来たかしら。」
「是非解けていて貰いたいね。」
そうで無いとソーセージが出来る迄に僕が死ぬ、と必死に呼吸を整えた。
切った野菜をミキサーに入れ、俎板の上にペニスを置いた。冷凍していたからか、何だか縮んで居る気がする。其れなら其れで良いかと、イヴは包丁を振り下ろした。先程とは違う無表情で何度も振り下ろし、十五センチ程だったペニスは呆気なく細切れにされた。
「ママの手も、こんな風に切られたのかしら。」
だん、だん、と、包丁が俎板を叩く音が響いた。
俎板の上に盛り上がる二人分のペニス、其れをミキサーに入れた。
蓋を押さえ、ボタンを押すイヴを、アイヴァンはぼうっと眺めた。
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