神の悪戯 悪魔の宴
そうは云っても、キースと俺は根からの男好き。キースが立つ筈は無く、変わりに、俺がするみたく愛して呉れた。でもやっぱり、服を脱がしたり正面向き合うのには抵抗を見せた。
キースは座って、其の上に俺は膝を立てて座った。父親が娘を抱っこする様な、そんな感じ。スラックスの中に手を入れ、俺はキースの膝に両足を乗せた。此れだと見えないらしい。
両肘くっ付けて、付け根にはキースの腕が伸びた。女の子って、足を閉じた時股同士が付かないんだ、知らなかった。背中からは相変わらずキースの心地良いバリトン、何だが“すっぽり納まる”って言葉が似合いだった。
「無いってのも、不思議なもんだな。」
其処を撫でるキースは乾いた笑いを一つ、耳の後ろにキスをした。
「擽ったいよ…っ」
「んー?擽ったい?」
耳の後ろに蛞蝓が這ったのかと思った。いや、身体に蛞蝓を這わせた事は無いけど。ぬめりとした舌は、やっぱり形容するなら蛞蝓じゃなかろうか。
舌先で耳朶を揺らされ、掛かる息、背中から力が抜けた。
「寄り掛かって良いぞ。」
言葉に甘えて肩に頭を乗せた。両手が暇な俺はキースの顔を撫で、見詰めあった。
「御前が巨乳ならなあ。」
「何だい。」
「リンダって思えるんだけどな。」
「悪かったね、有るのか無いのか判らない胸で。」
女の子とした事無いから仕方は互いに判らなかった。童貞って、こんな気持何だろうな。如何弄って良いのか判らず、取り敢えず撫で続けた。
「んー…」
女の子って、こんな詰まんないのか。行ったり来たり、キースの指の動きを感じるだけで、快楽とは程遠かった。寧ろ、こんな乾いた場所に在れを突っ込むって、相当痛いんじゃなかろうか、そんな心配をした。
「女の子って、俺達みたくダイレクトに気持良い場所無いの?」
「さあな。」
「ローションある?」
「ゴムならある。」
「何であるんだい…」
「さあな。」
そんな物あったって、使うキースが立たないなら無意味だろう。
俺は腕を伸ばし、自分で触って見た。少しは判るかも知れない。
うわ、何此れ、気持悪……っ
真直ぐで滑らかで、頼りない其処だった。良く、アバロンに形容されるけど、なんて云うのか、如何なんだ…?其れよりも、そう在れ、コッペパンに切れ込みを入れた感じ。
「何だい此れ、もう…」
「何だろうな…」
キースも飽きて来たのか、溜息を漏らす。手を外された時、爪が上の方に引っ掛かった。足がびくりと動き、腰に鈍い痺れが来た。此の感覚は覚えがある、在れを触られた時に良く似て居た。
「あ…?」
若しかして此処が、俺達の其処に位置付けられるのかと、自分で触って見た。そうしたら如何した、足に電流が走った。
「ふぁ…」
「え?如何した?」
「嗚呼、此処か…」
漸く見付けたよ、女の子の良い所を。其れをキースに伝えるとすんなりと触った。
「うわ、何だ此れ。」
疣みたく小さな其処は、其の面積からは考えられない程の快楽を教えて呉れた。
「はあ、駄目、何だい其れ。」
「何か、段々大きく為って来たけど…。其れに…」
疣、は何か色気が無いから、そうだな、キャンディにし様。其のキャンディから下、コッペパンの切れ込みに触れたキースは一度手を離した。
「ぬるぬるする。」
「男と女って、一緒何だね。」
キースの指先には少し水気があった。舐めると、塩辛いって、此れも似て居た。指先に唾を付けて、キャンディを触られると世界が爆発したのかと思った。針で刺された様な、痛いとも云え無い気持良さが付け根に集中した。
鼻先を擦り合って、キースは聞いて来た。
「気持良いのか…?」
「うん…」
「不思議な感覚がする。」
「うん、だって女だし…」
「違うよ。」
キスされた侭弄られるって、凄く気持良い。キースも、こんな感覚なのかな。何か、愛されてるって感じがした。
「何時もと立場が逆だろう?可愛いな、ヘンリー。凄く可愛い。」
畜生キース、良い男だな。浮気してる時の顔に為ってるよ。こんな顔で、目で見詰められてキスされたら、そらセックスもしたく為ります。抱いて下さいとも、云いたく為ります。サディスティックな笑み一つで、嗚呼、イって仕舞いそう。そんな俺は滅法マゾヒストです。
「此れって、唾だけじゃないよな?」
「変態かい…」
「へえそう、そう云う事云う。」
「あ、駄目…」
キースが云うにキャンディは大きく為ったらしくて、キースの指が動くと其れが動くのが判った。腰に力が入らなく為って、口はだらし無く開く。閉じるって事が出来無い程声は出続ける、だから口の中は乾いた。其れを潤すのはキースの唾液で、舌で、唇を離したく無かった。
キースは何を思ったのか、もう片方の手で其処を広げた。キャンディは無防備で、指先の動きに素直に従う。腰は震え始めて、キースの膝に乗せた足は知らぬ間に爪先しか乗って居なかった。
「嗚呼、ねえ、離して…」
「何で。嫌だよ、楽しいのに。」
「だって、ねえ、何か…」
「俺の手でイくヘンリー、見物だな。写真撮って於くかな。」
「やだ、やだやだ…っ」
「冗談だって。」
其の笑顔の所為で冗談に思えない。
付け合わせた膝に力が入り、何の乱れも見せないキースの息使いさえ、頭をぼうっとさせるには充分だった。
「息、荒いな。」
暢気に云って呉れるよ、此の男は。腹は立つのに、身体はしっかり反応しちゃうんだから、淫逸極まり無い。キースには素直だよ、俺って男は。…いや女は。
「嗚呼そうだよ、全く有難いね。誰の所為だい。」
「さあ。」
キース、前世はカニバリストなのかな。首筋に噛み付かれ、物凄く痛かった。痛いって抵抗しても離す気配は無くて、其れ所か一層歯を立てた。噛み付いた侭舌を動かし、味見をしてるのかと思った。
俺って奴はマゾヒスト。信じられない、辟易するよ。
痛い、物凄く痛い。涙が出る程痛いんだ。なのに、息は荒がった。キャンディだって、脈打って居た。
「此の侭食べて遣ろうか。」
皮膚を歯で引っ張られ、口が離れても痛みは残って居た。ずくずくと鈍い痛みで、身体が揺れた。
「キース、キース…」
「食べて欲しい?良いよ、食べてあげる。」
「キ…」
口を思い切り食べられた。唇に痛みが走り、血の味がした。
瞬間頭が真白に為った。心臓とキャンディは張り裂けそうに打ち、目は開かない状態。開け様にも、息をするのがやっとで、脱力した。
女の子って凄い、身体、持たないだろうな…。男が一度イく迄に何回イくんだろう。
手を離したキースは、濡れた両手を見、タオルで拭いた。俺のは優しく拭いて呉たけど、其の緩やかなタオルの動きにも足は揺れた。
「ごしごし擦って良いよ…。余韻が凄い…」
「女と俺って、どっちが気持良いんだろうな。」
其れはキース、俺には何とも云えないよ。君が受けて居るであろう快楽を、俺は知らないんだから。
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