「ルリ、ちゅ〜……」
「きゃっきゃ!」
「ふふ、ルリはかわいいなあ」
「ボクは妬いちゃうなあ」
私とマリルリが表情を変えて遊んでいると、自分の机で仕事をしていた博士がポツリとつぶやいた。
「博士、ちゃんと仕事してくださいね。あと一応私の図鑑を評価お願いします」
「マリルリには優しいのに、ボクにはこんなにも冷たい」
博士は「いいんだけどね」と言うとため息をついた。
「ため息は幸せを逃がしますよ」
話しかけても返事は無かった。
不思議に思い博士がいた方に顔を向けると、すぐ目の前に博士の顔が。
それを理解すると同時に私の唇に何かが触れた。

「ボクともちゅー」
「ふざけないでください」
「あれ、もっと驚くかと思ったんだけど」
それからも続いた博士の言葉は殆ど耳に入ってこなかった。
突然の出来事への動揺と、爆発しそうなくらいうるさい心臓の音が伝わったらどうしようという焦り。
博士、私は十分驚いてます。

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