あとがき

この度は「最後から二番目の思想」に最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。思えばサイトを始めた当初から書いており、一年と九ヶ月くらいかけてようやく終わらせることができました。予定よりもかなり長くなってしまいましたが、好き勝手存分に書くことができたので満足しております。副題が「がんばれのりあきくん」だったりするのですが、どうも彼の努力は報われなかった模様です。

たぶんこのままあとがきを書くと支離滅裂にダラダラ長くなるので箇条書きにしてダラダラ長く書きます。とてもどうでもいいことからものすごくどうでもいいことまでダラダラ書きます。そして無粋なことをたくさん書きますのでご注意ください。



・夢主について
デフォルト名は「千里」です。読み方は特に決まっていないので「ちさと」でも「せんり」でも他の読み方でもお好きな音でお読みください。
千里は人や物に対してまったくと言っていいほど無関心です。同時に自身についても同じくらい関心がありません。彼女の世界に存在する人間は彼女を育てた祖父母だけです。ジョンガリ・Aのことも再会するまで頭の片隅に存在していましたが、再会した時に決別してしまいました。
非常に狭い人間関係は彼女の無関心の表れであり、また幼少期の両親からの過干渉の裏返しでもあります。彼女の両親は周囲を見下し、損得勘定で動く人間でした。彼らは利己的な発想から不必要なものや無駄なものをすべて切り捨てていたのですが、それを見ていた幼い千里は自分自身から無駄を省いて合理化を進めてしまったため、良く言えば非常に要領のいい、悪く言えば無駄な感情を持たず何事にも関心を持たない無口な性格になりました。ある意味最適化に成功したと言えるのかもしれませんがまだこの時点では意志など持っておらず、両親の人形状態でした。
そんな彼女が人間的な感覚を知ったのは両親に捨てられ、母方の祖父母の元に身を寄せてからでした。彼らは両親と違って人格者でした。彼らが千里に与えた影響は計り知れません。また祖父が猟犬ブリーダーをしているために犬が近くにいる生活はアニマルセラピーのような作用もありました(ならば千里はイギーが好きなのか、と聞かれそうですが残念ながら彼女は大型犬派です)。
比較的人間性を取り戻したと言っても幼少時に形成されたものはそう簡単に変えられるはずがなく、多くの弊害を残して千里は両親の手によってDIOに献上されてしまいます。DIOと対峙した際に抵抗し、その後「誇り」という言葉を口にするまでに成長したのは祖父母の影響ですが、敵味方関係なしに容赦なく、また他人の痛みを理解しないのは両親の影響が強く出ています。それが千里の死を早めたのではないでしょうか。
その後なんやかんやすったもんだあって千里はDIOの部下のまま死ぬわけですが、きっと一瞬でも自我を取り戻していれば自殺を図ったのではないかと思います。そうならなかったのはDIOの”調教”が生半可なものではなかったのだと思います。一度目は圧倒的な力量差の前に敗北し屈したため肉の芽に支配されましたが、復讐心に囚われた千里をもう一度支配することは難しかったため、DIOは肉体と精神を徹底的に”調教”した結果、彼女は二度目の支配を許してしまいます。徹底的な”調教”は肉の芽とは比較できないほどに千里の精神を強く縛り上げて支配しました。そのためどれだけ花京院が頑張ろうと彼女が正気に戻ることはなかったのだと思います。
千里がそう簡単に他人に心を許さないのは明白だと思いますが、だからと言ってまさか最後まで誰の名前も呼ばなかったのはどれだけ他人に心を許していないんだと言われそうです(名前を呼ばない縛り、意外とできるものです)。途中から呼ぶタイミングを失いました。呼ぶイメージすらまったく浮かばなかったです。そんな彼女ですが比較的心を許してたのはアヴドゥルです。アヴドゥルに対してはどことなく祖父と似ているものがあったため、ですが千里がアヴドゥルの名前を呼ぶところはまったく想像できませんでした。家出少女に弟を重ねていたことと合わせて、彼女は自身の世界の中にいる人に対してのみ非常に大切にします。身内に対して酷く甘くなるパターンです。
それと千里の服装について。別に千里は女として見られたくないとか男と同等に扱ってほしいとかは特に思っていないのでスカートを履くことに嫌悪はありません。パンチラ対策に一応黒のタイツを穿かせてみましたが、きっとどれだけチラリしようとも彼女は決して気にしないと思います。マフラーは本編内でもあったように防寒と硝煙対策用です。緋色のリボンタイは首元から垂らすことで首から血が流れている=命を惜しまないのような意味があったりしました。しかし最後で本当に首から流血することになるとは当時の私はまったくもって考えていませんでしたが。
最後にスタンドについて。単純な銃はイメージや強さがストレートでわかりやすいので千里らしいと思います。あんな性格では人型のスタンドは出ない気がします。バリエーションがあるのは彼女が頑固ではなくそれなりに柔軟性があることの投影、成長すればするほど種類は増えます。最終形態は人スタンド共に最強状態です。無人戦闘機や戦車、戦艦なんかが出せるようになっているかもしれませんが、どうもそれを使うシーンが思いつけませんでした。
ちなみにスタンド名はカナダのスカバンド「The Planet Smashers」からお借りしました。陽気でご機嫌なナンバーばかりで千里のイメージとはまったくかけ離れていますが、陽気な旅の途中のイメージには合っているんじゃないかと思っています。


・なぜ千里は死んだのか
そもそも手放しのハッピーエンドにする気はありませんでした。7万企画の時にも書いたかもしれませんが、誰かを生き残らせるなら誰かを犠牲にしないと割に合わないと思っています。アヴドゥルとイギーが死ぬことも考えていましたが、花京院だけが生き残るというのも癪だった上、生存ルートなら全員生存させたほうが、と思った結果です。そもそも千里が生き残るイメージはありませんでした。思えばタロット占いのシーンあたりからうっすらと考えていた結末です。比較的悪めな暗示ばかりを出してきた気がします。
なにも残さず死ぬのが千里らしいと考えたら、なにも残らない火葬になりました。千里は遺言や辞世の句なんかを言わないだろうし、花京院の腕の中で死ぬとかなんか癪だったので。1部でディオが大火事の中でも生き残ってしまったことからジョースター家大炎上よりさらに強い火力が必要になったのでアヴドゥルさんに活躍してもらうことにしました。一旦離脱させたのもとどめを刺してもらうためでした。少しは千里の尊厳も守られたかなと思います。(本編がこうなるから7万企画は比較的ハッピーエンドになりました)


・千里生存ルートはなかったのか
あります。一番大きいのはアスワンの病院で花京院が千里を引き止められるか否かにかかっています。花京院にもう少しコミュニケーションにスキルを振っていて説得ロールに成功していれば変わっていたかもしれませんが、アヴドゥルとイギーが死ぬ可能性が高くなります。
吸血鬼から人間に戻る方法もたぶんあるんじゃないかと思います。吸血鬼の象徴たる血液を人間の血液と総入れ換えしてしまえば強制的に戻れるんじゃないかなと思っています。ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』だと殺されずに吸血鬼になった場合、吸血鬼になりかけの頃(人間の命がまだ残っている状態)なら主たる吸血鬼が倒されれば助かるみたいですし。対象が死んでないことが前提となってしまいますが。
この後に実はいくつかあったエンディングを載せておきます。候補になってたりなってなかったり色々ですがノベルゲーム的なマルチエンディングも面白いかなあなんて思っていたり。そういえばどの時点で千里が死んだかあまり明確に書いていなかったので、最終戦中はまだ人間の命が残っていた可能性があります。なので上記の流れで吸血鬼から人間に戻る生存エンドもいけると思うのです。
以下、お好みのルートをお選びください。

【生存ルート】(吸血鬼化してたらだいたい人間に戻ってる)
A:薔薇の指への夜明け(フリリク等のIFは基本的にこのルート)
アスワンで花京院に引き止められて共にエジプトに入る。生き残るも両腕(もしくは片腕)義肢・左目義眼。高校卒業後は陸軍入隊→SPW財団エージェント。
B:夜の女王のアリア
吸血鬼化、DIOに支配されるも正気に戻る。しかし吸血鬼のまま夜の世界を生きる。ヴァニラ戦で死にかけたイギーを自身の血によって蘇らせて共にヴァニラ・アイスを倒す。イギーもまたもまた夜の世界に生きる。
C:主よ人の望みの喜びよ
DIOの支配から解放され、人間に戻るも精神崩壊するほどの調教を受けていた結果、廃人になる。
D:機械仕掛けの神
怪我とかなんとかすべて問題なしの手放しハッピーエンド。
E:日の光もなく
エロ同人的な展開。支配から解放され人間に戻るもDIOの子供を孕む。本人は産む気などなかったが、SPW財団より吸血鬼同士の子(被検体)を所望されたため認知しないことを条件に男児を出産。のちに花京院が養子にする。(名前はたぶん花京院青葉)

【死亡ルート】(吸血鬼化・洗脳前提)
A:火刑台上のジャンヌ・ダルク(本編ルート)
マジシャンズ・レッドの業火に焼かれて消滅。
B:太陽の征服(生存Bからの流れでも可)
意識を保ったままDIOを倒したのち、日の出とともに消滅。
C:来たれ、汝甘き死の時よ
正気に戻った一瞬に頭部をショットガンでパーンして自殺。
D:貴女の上にはただ花ばかり
意識のあるうちに花京院に自分を殺すよう依頼、殺される。
E:沈黙
承太郎を挑発するためDIOに殺される、もしくは指示され自殺。


・ジョンガリ・Aについて
できごころですごめんなさい。
3部で銃使うのホルホースと千里でキャラかぶりなのに、そういえばジョンガリ・Aがいたなと思ってこれはキャラかぶりも飽和状態でやばいと思いまして、西尾ジョジョを参考にしつつ、13歳のジョンガリ・Aを出しました。千里は最初スナイパーをイメージしていたのですが、3部の戦闘でスナイパーはなかなか出番がないことに気がついて現在のスタイルになりました。つまりスナイパー姉弟です。ダービー兄弟が賭博師なので、こっちの姉弟も銃使いでいけるんじゃないか、と。
 ジョンガリ・Aが13歳でDIOのもとにいたことを考えると、すでにスタンドを発現させている→実銃が必要→ホルホースに教わる、なんて流れがあってもいいんじゃないかなと思います。マンハッタン・トランスファーの能力的に生まれついてのスタンドにしては随分と不便だと思ったので、矢の力で後天的に得たものだと捏造。姉に才能があるなら弟にもあるでしょうたぶん、ってな感じに。目が見えるのにスタンドに索敵能力があるのもきっと姉を探してたとでもなんとでも後付けは可能です。


・やけに出しゃばったモブについて
蛇足な上、自己満足大爆発の内容なので半笑いしながらお読みください。

・カメオ戦で千里の前に出てきた人
7万企画で千里を2部時代に吹っ飛ばした男と同一人物です。傷口を抉るのと煽りが趣味です。一応DIOの部下ですが飽きて離脱します。彼はディアボロの友人で彼と一緒に弓と矢を発掘、そんなものを購入したエンヤ婆がなにをしでかすのか興味を持ち、その勢いでDIOの部下になります。DIOの下を離脱したのちディアボロと再会して初代暗殺チームのリーダー→運び屋チームのリーダーという経歴となります。

・DIOの館にいた子供と女屍生人
直接屍生人から助けた子供はジョルノです。しかし幼いジョルノは千里の顔を覚えていないし千里も子供の顔など覚えていないので、将来再会したところで互いに気付きません。のちにボスになったジョルノが当時のことを調べようとも千里が単独で館に突入した間の情報は残っていないので結局気付かないままです。
扉の隙間から覗いていた双子は運び屋チームの双子、女屍生人はその母親です。双子の方は19万企画の冒頭あたりで書いたように、千里のことをちゃんと覚えていません。

書きたいことはまだまだたくさんあるような気がしますが思い出せないのでここらで一遍筆を置かせていただきます。質問等ありましたら拍手等で教えてください。
しょうもないうすっぺらなあとがきですが本編と共に最後までお読みいただきありがとうございました。


2014年12月2日 二階堂