「あの人気者岩田を手の平でコロコロできるのなんてえみさんくらいです。」
「ほんと羨ましい。わたしも年下のイケメンとえっちしたい!」
それ声に出して言う人少ないよね、ゆき乃さん。
ゆき乃さんはメイクもネイルもいつも可愛くて、見た目美人なんだけど、笑うとめちゃくちゃ幼くなってそのギャップがたまらなく可愛い人だ。
ゆき乃さんに彼氏がいないのが本当におかしい。
ラブラブだった直人さんとはすれ違いばっかりで愛が冷めたって言ってて。
直人さんはまだ未練タラタラぽく見えなく無いけど、あの人は常に忙しいからやっぱり甘えたなゆき乃さんにはちょっと可哀想。
「ゆき乃のこと可愛くてたまらない!ってオトコいないのぉ??ねぇ美月〜!同期のりゅーじはゆき乃の事どう思ってる?」
ゆき乃さんの綺麗な手があたしの肩に乗っかってユラユラ。
オトコならほおっておけないだろうって。
こんな酔い方反則だろって。
「今市隆二呼びますか?」
「…嫌よ。今日は仕事の愚痴を言う第一出動だもの!」
そう、あたし達三人にはルールがあった。
第一出動が諸々愚痴を聞いて欲しい時。
第二出動が悲しくて慰めてもらいたい時。
第三出動が喜びで祝って貰いたい時。
そして、魔の第四出動が、恋の悩みを聞いて欲しい時。
恋のヘルプ出動がかかる事がまだほとんどなく。
えみさんとじろさんのカップルが成立を迎える前はかなりこの発令が出たもののそれ以降パッタリだった。
「ゆき乃からいけば隆二に断る権利は無さそうに見えるけどねぇ。」
「うんうんあたしもそう思います!」
笑ったらここの店長澤本くんがカウンター後ろから出てきた。