本命チョコ4


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「まこっちゃんどれが好きかなぁ。お洒落なの?味?えーどれだろー。」


独り言をブツブツ言いつつマイコがちょこまかお店の中を歩き回る。色んなチョコがあってチョコ好きな私にはかなり楽しい場所なはずなのに、「ゆき乃さん、それ。」マイコが私の籠の中身を見て苦笑いを零した。


「ごめんマイコ。どんなに高価なものより私はこれが一番美味しいと思ってて。」


籠にはまるで手作りします的なガーナの赤い板チョコが大量に入ってて。


「ゆき乃さん、いつもそれかじってますもんね。どーせなら型にいれてみたらどーですか?」


色とりどりのハートの小さなカップを私に差し出すマイコ。確かに溶かして流して固めるぐらいなら面倒臭がりな私でもできる。見れば側に可愛らしいラッピングセットもあるし。


「んーそうする!」
「うわぁ、手作りだ、ゆき乃さんってば。いっちゃん万々歳ですね!」
「ふふ、喜んでくれるといいなぁ。」
「喜びますって!私も手作りにしようかなぁ、まこっちゃんと壱馬くんだけ。」


その二人もめっちゃ喜びそうだけどね。失敗用に私は美味しそうなトリュフを3つ箱にいれてマンションへ戻った。





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