一人になりたくない8


「じゃあキスマークつけたい。俺のモノって印。」
「いいよ。」


直人さんに見られたらどーすんの?消えるまでは直人さんに抱かれない?それなら一生つけてたい。


「あと、なんか作って。腹減った。」


ジムから帰ってまだなんも食ってなくて。ゆき乃さんに逢えると思うとシャワーだけ浴びて来たから。


「了解。何が食べたい?」


振り返るゆき乃さんを後ろから抱きしめてまたキスをする。てゆうか、止まんない。


「ゆき乃がいい。」
「シャワー浴びてないから先に浴びていい?」
「やだ。俺も浴びる。」
「一緒に?いいよ。おいで、」


手を引かれて洗面所。俺に抱きついて耳元で「樹が脱がせて。」そう言う官能的なゆき乃さんに、それだけで反応しつつある下半身。それを見逃すことなくゆき乃さんの手がパンツの上からそっと触れた。


「ンッ、ちょっと待って、」
「待っていいの?」
「ンッ、ダメ、触って、」


器用に俺のを触りながら脱がせてくれるゆき乃さんは、俺をそのままシャワーの下に連れてくと、おもむろに口に含んだ。ガンッて手を壁について堪える俺の後頭部からはシャワーのお湯が緩くかかって...


「やべぇ、」


小さく呟くと、ゆき乃さんがジュルリと奥まで飲み込む。足が震えそうで必死で立っているのが精一杯だった。


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「ご機嫌?お前ほんっとわかりやすいね、樹。」


撮影の合間、北人さんが隣でどら焼きを頬張りながらそんな言葉を飛ばす。


「...顔、緩いっすか?俺。」
「うん。ユルユル。ね、キスマークつけた?」
「...え、どうしてそれを!?」
「やっぱり樹か。」
「嘘、見えたんすか?」
「そー。首あいてるの着てたよ。直人さんそんなことしそうもないし、てことは樹?って。」
「まぁ俺のモノなんで、あの人。」
「ばーか。」


羨ましいんでしょ、北人さん。見えない所に付けたはずのキスマークなんて、浮かれて全く忘れていたんだ。

ゆき乃さんに今夜は逢えるかメッセージを送ろうとしたら【今日おいで。】って以心伝心メッセージが来て、ガッツポーズをしたなんて。



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