「はいこれ。」
「え?」
「いいから。」
小さな箱を開けるとそこには小洒落た指輪が一つ。え、え、え!?思わず顔をあげるとニッコリ微笑んでいる岩ちゃん。
「ちょっと早いけど誕生日プレゼント。」
「...嬉しい。ありがとう...。」
忙しい合間をぬって、わざわざ家まで来てくれた。だけどこの後映画の公開を祝すパーティーに出席って、苦笑い。
「なかなかゆっくり逢えなくてごめんね?ココ、大丈夫?」
トンと叩いたのは岩ちゃんの胸元で。キョトンと彼を見つめる私に腕を伸ばして頬に優しく触れる。
「え、と、」
「ほら、岩ちゃんに逢いたいのに逢えなくて死にそうー!ってなってない?」
女の子みたいな真似をする岩ちゃんが可愛いくて思わず吹き出した。
「ちょっと、笑う?」
「ごめんだって、可愛いくて。、ありがとう心配してくれて。寂しくないって言ったら嘘になるけど、こうやって時間作ってくれた事がすごく嬉しい。だから頑張れるよ!」
私の言葉に安堵の笑みを浮かべる岩ちゃんは、席をたって隣までくると、ふわりと私を抱きしめた。
「よかった。ほっとかれ過ぎて...って嫌われてるかなーって思ってたから。」
「そんなこと、ない。岩ちゃんの忙しさは私が一番よく分かってる。だけど一つだけワガママ言いたい。」
「いいよ、なに?」
「誕生日の夜は、ここに帰ってきてほしい。」
「約束する。」
ポンって頭に手を乗せると、そのまま顔を寄せてキスをくれる。唇が触れ合ってキュっと岩ちゃんの細い腕を掴むと、舌をちゅ、と、絡ませる。ほんの数分、セッ クスする時間もないぐらいの隙間、キスで埋めてそのまま笑顔で部屋を出た岩ちゃんを見送る。
―――――――「帰ったの?」
後ろからギュッと抱きしめられる。耳元で甘く囁くのは全国の女が欲しがる甘い声。
「ん。」
「んじゃ続き、する?」
「する。」
「罪悪感無し?」
「そっちこそ!」
二人見つめ合って笑うと、どちらからともなくキスを繰り返す。
これが私の答え。
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