なんで?って、今の今まで悩んでたのに簡単に聞くなー!
内心そう思うものの当たり前に口には出せなくて。
「緊張して中々登録できな、」
テーブルの上、カップを持つ私の手にふわりと重なるけとくんの手。
「それ美味しい?」
「え?」
「これ。」
ググって重ねた手に力を込める。
手が重なってるだけでドキつくのに、ギュッてされるともっと私の心拍数は爆音をたてる。
「美味しいよ。飲む?」
チラッと見るとけとくんが嬉しそうに頷く。
だけど、…「あの、けとくん手。」握ったまま離してくれなくて。
「あーそっか、じゃあ片手だけ。」
左手だけ外したけとくんはそれでも飲まずにニコニコしている。
「飲まないの?」
「飲むよ。美月ちゃん先に飲んで?」
「え?私が?…」
「そうそう。それから飲む!」
けとくんの目の前で飲むのはちょっと恥ずかしいけどカップを持ってミルクティーを一口口に含んだ瞬間だった。
けとくんの左手が私の後ろ首に回されてそのまま迷うことなく重なる唇…
入り込む舌が私の口から流れるミルクティーをゴクリと舐めとった。
「あ、ほんとだ。美味しい!」
なんてことないって笑顔でニコニコしているけとくんに胸が締め付けられた。