【side 美月】
そたおとゆき乃さんに話したことで、私の気持ちはより一層強くなっている…
「慧人ぉ、ご飯行こうよ!奢るから!」
金髪ギャルに巻き付かれて立ち止まるけとくん。
2限が終わるとお昼だからみんな教室から移動をする。
荷物を片付けていた私の耳にそんな猫なで声が届いてげんなり溜息を着いた。
「奢り?えーなに食おうかなぁ!」
来る者拒まず…なけとくん。
いつもと同じ見慣れた光景なのにあの一夜のせいでこんなにもモヤモヤしてしまう。
「おい、固まってんぞ。」
ポカッと後頭部を叩かれる。
振り返らなくてもその声とイントネーションで分かる。
「ご飯行こ、そたお!」
思いっきり息を吐き出してそたおの腕に巻き付くと「お、おう。」って一言。
なんか悔しいじゃんこんなの。
けとくんは金髪ギャルとイチャイチャしてて、それをどうする事もできない弱い自分。
「しゃーない、俺が奢ったるわ!」
「ほんとっ?」
大きく目を見開くとそたおがニッコリ微笑んだ。
ゆき乃さんもそたおも優しいんだ、あの日から。