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「勇征の隣に座りなよな、ゆき乃。」
山下さんの買い物を終えた私達はそのまいつものBAR.に向かう。
ダーツ、ビリヤードのあるここはお洒落で私達同期の行き付けだった。
テーブル席の奥に座った八木の隣にヨッシーに言われた通り私が座るとキョトンとこちらを見ていて…
「な、なに?」
「いえ。僕嫌われてると思ってたので。」
社内で仕事の事以外あんまり話したりしないからか、そんな事を思っていたのかって。
相変わらず自分の気持ちを隠す態度しか取れない事にうんざりしそう。でもここは同期2人がいるから大丈夫って。
「そんなこと、ないよ。」
「でもほら、先月の飲みの時に、」
…ーーーあ。
苦笑いする私を見逃す事ない北人とヨッシー。おしぼりで手を拭く私を正面からジロッと見ている。
「あれは、八木があんまり女とイチャイチャしてるから、」
だから話しかけられた時にイライラマックスで、「ちょっとチヤホヤされてるからって、あんたみたいなチャラ男大嫌い!触るな!」…的なとこを言い放ったんだ。
お酒も入ってて私もちょっと酔ってたし。覚えてるだけ偉い、なぁんて。、
だけど、おしぼりをなぜか私の手から抜き取るとそのまま手を重ねられて…
「なんだ、ヤキモチか!可愛いですね、ゆき乃さん。」
ニッコリ微笑まれてトクンと心臓が高鳴ったなんて。