憎き後輩の八木7


「間に合ったー!!!」



イベント会場に持って行ってギリギリお客さんに私終えたのは定時も過ぎていた。ソファーで4人、ぐったりしている所に山下さんが登場して慌ててシャキッと背筋を伸ばした。


「すいませんでした。」


立ち上がって頭を下げると「ええよ、ええよ、結果オーライ!」ニッコリ笑ってくれる。



「いえ。私のミスです。本当に申し訳ございませんでした。」

「いやいや聞いたで、嘉将から。モテる女は辛いな!」


なんの事だよ?ヨッシー!

見ると何故か目を逸らして口笛とか吹いてて。


「ヨッシー!なんのこと?」


腕を掴んで詰め寄ると苦笑いで視線を八木に移した。見られた八木はキョトンとこっちを見返したけど、「え、もしかして、」ほんのり眉間にシワを寄せる。


「部数変更の電話、勇征の事好きなあの子が取ったって。だからこうなるって分かっててわざとやったんじゃないの?って、俺はそう思ったけど。」


ヨッシーの言葉に北人がチッて舌打ち。


「汚いやり方。ゆき乃敵に回すと俺らも敵に回すってこと、教えてやらなきゃ。」


今にも戦闘体制に入りそうな北人を有難く思うけど。


「…見当違いじゃない、そんなの。」


だって私と八木はただ同じ会社なだけで。


「…別に八木と私はなんでもな、」

「キスした。あの夜、」


とんでもない八木の発言に目ん玉飛び出そうになった。





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