愛の証明2


とりあえず後輩のネコにLINEを送る。


【日高くんにご飯誘われた…。】


どーせすぐには既読になんてならないだろうって思っていたら、すぐに返事が届いたんだ。


【えっ!?しぇんぱいが!?いつ!?】


…早いし。ネコ今日デートって言ってなかったっけなぁ?

とりあえず掻い摘んでLINEを送ると【今から会社戻る!】いやいや、無理無理。


【近くにいるの!そこにいて!】


立ち止まる私の視界に、横断歩道の向こう側からネコと赤い髪の深堀未来が仲良く手を繋いでやってきた。


「ほんとに近くにいたんだ?」


苦笑いで聞く私に「どーいうこと!?日高っちってモテるんだよ、しぇんぱい!!」ネコが大きな目を更に大きくさせてランランと私に擦り寄ってきた。

未来は一歩引いておもむろに煙草に火をつけるとチラっと私を見て「やっぱり竜太さん、ゆき乃さんだったかぁ!」なんてニヤリとしたなんて。


ネコも未来もめちゃくちゃ面白いもの見つけたって顔するもんで、でもどーにも一人で抱えてられず、駅チカのカフェに入ってさっきの日高くんとのやり取りを詳しく話した。


「しぇんぱいそれ馬鹿だよー。日高っちたぶん本気だよ!ね、未来くん。」


ミルクたっぷりのカフェラテをチューって飲むとネコはおもむろに私に手の平を差し出す。


「え?」

「スマホ。今すぐ日高っち呼び戻す。」


唐突に言われたものの危うく渡しそうになったスマホを胸に抱え込んだ。


「無理だよ、やめてー!」

「なんで?竜太さんのこと嫌い?」


聞いたのは未来で。ネコのサラサラなショートヘアーを指先でくるくる弄んでいる。


「そうだよ日高っち、絶好の条件だと思うよ、ネコは。しぇーんぱい!」


そんなニッコリお勧め?されても、困るものは困る。


「…条件ってネコ。嫌いとかそーいうんじゃなくて、今まで意識なんてしてなかったし、そんな風に日高くんのこと見てなかったもん。」


そう、ほんとにそうで。だから今更見れるわけもなく。


「でもさぁ、あっちはしぇんぱいのこと気にしてる訳で、今まで通りってわけにはいかなくない?」


う、それは。

ネコに言われて苦笑い。隣の未来が頬杖をつきながら視線だけこちらに飛ばして一言呟いたんだ。


「歳が気になるの?」


ご名答だけど、あってるけど、そんなキョトン顔やめてね。





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