愛の証明3


結局、ネコや未来の言う通り引っ掛かるのは年齢差。

そして残念ながら、ネコの言う通り、翌日から私は日高くんの事を今まで通りただの後輩って目で見れなくなりつつあった。



「はぁ、しんどい。」


ぐだーってデスクに沈む私を、たまたま通りがかった日高くんと同期の瀬口くんが苦笑いで「どうしたんすか?」って声をかけた。


「…瀬口くんかぁ。」

「いやそんな残念そうな声出されても。俺じゃ不満ですか?」

「うーうん、十分。ババアの心配ありがとう。」

「またそーいう事言う!誰も思ってませんよ、ゆき乃さんがババアだなんて。」

「…いいの、ババアにしといて。もう私女だって思いたくないの。」


デスクに顔を埋める私を残念そうに見つめる瀬口くん。でも本当にほおっておいてほしい。

日高くんのせいで、まともに仕事ができなくなったなんて、思いたくない。



「ふは、なんすかそれ!あーとりあえず夏輝さんが呼んでましたんで、伝えましたよ?」

「えっ!?澤くん!?」

「はい。なんかさっきの伝票訂正とかなんとか言ってました。」


がっくし。また間違えたの?私。


「それ先に言ってー。でも聞きたくなかったよー。」


泣きそうな顔で立ちあがったものの、ヒールがコケってズレてバランスを崩した。

ひゃ、倒れる!

そう思った瞬間――――「セーフ!」すぐ傍にいた瀬口くん…ではなく、どこから現れたのか?日高くんが私の腕を掴んでいて。なんなら腰に反対の手が回されていて…息遣いが分かるド至近距離で「大丈夫ですか?」そう聞かれて気を失いかけた。


「竜太かっこいいーね!!」


呑気に笑う瀬口くん。でも私は自分でも尋常じゃないくらいドキドキして顔が真っ赤になるのが分かった。

こんなの見られたくないって、咄嗟に髪で顔を隠して「ありがとう。」素っ気なく答えると日高くんから大袈裟に離れた。


「さ、さ、澤くんに呼ばれてるので失礼します。」


もう絶対変なやつ!って思われてるって思うけど、何もできなくて、逃げるみたいに管理課から出て行った。





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