「どうなの?最近、進展あった?」
すかさず突っ込むと美月は苦笑いで首を横に振った。
「なんもないです!別にそーいうんじゃないし。」
「なんだつまんない!」
シレっとそう言うえみに美月がニヤって笑う。
ちょっと身構えるえみに向かっめ言ったんだ。
「えみさんは?じろさんとどうですか?」
一瞬止まった後、すぐに目を細めて「幸せだよ!」…やっぱりえみと健二郎くんみたいなカップルは羨ましい。
「いいなぁーそんな堂々と幸せだって、胸張って言えるの。…わたしだってそろそろ幸せになりたいんだけど。」
頬杖をついた先、同じ制服の違う子を見て小さく溜息を零す。
「ゆき乃にだってちゃんと現れるよ、幸せな時が。」
ポコッてえみが優しく髪を撫でてくる。優しいその手の温かさに涙が出そうになるなんて。
「今市隆二くんが聞いたら立候補しそうですけど、」
「…美月ってば、隆二になんか言われてる?俺を売り込め!とか、」
疑るえみにブンブン首を左右に美月が振るもんだから可笑しくて。
「あたしはゆき乃さんの味方です!」
「私もね!」
2人の優しさにまた泣きそうになったんだ。
三十路を超えると一気に涙脆くなるなぁ。