「ねぇー!これって仕事?それともプライベート?」
「さーな!」
翌日夕方、トサカな連れてこられたのはフットサルコート。
とりあえず質問してみたものの、理解不能な回答しか返ってこねぇ。
昨日急遽ゆき乃さんが予約を入れてくれた場所だった。土曜の夜はいつも混んでるんだけどそこは顔の広いゆき乃さんが頼んでくれて。
「あれ?」
だけど、コートに行くと既に人がいてそこでフットサルを楽しんでいる。
「バッティング?」
あちらはコートの中でボールしか追ってないから分からないだろうけどさ。
とりあえずコートの外に一人ショートカットで身長高めな女がいるからそこに向かって行った。。
誰かの彼女かな?
「すいません、ここ予約したものですけど、場所と時間合ってます?」
「え?あれ?私も予約したので間違ってないと思うんですけど、」
女はスマホを取り出してそこにある予約画面を見せてくれた。
確かに書いてあるのは今日の日付と今の時間。
じゃあこっちが間違えた!?
「おかしいなぁ、ゆき乃さんが間違える訳ないのに、」
「まぁあの人も人間だからねぇ。仕方ねぇ空いてるか聞いてくる、お前も来い。」
トサカに腕を掴まれてそのまま移動するあたしの後ろで「澤くん!」ってあの女の声が聞こえた気がした。
「申し訳ございません。こちらの手違いでダブってしまって。今日はどこもいっぱいで空きのコートがなくて。」
スタッフが思いっきり謝るのはうちがお得意様だからで。
「やっぱりゆき乃さんのミスじゃなかったしー。」
「だな。どーする?てか他の奴らなにやってんの?直人さんとか、直人さんとか、健ちゃんとか!」
「直人さんに怒られるよ?」
「だな!」
ニカッて笑うトサカはずるい。
さっきまで顔パンパンで浮腫んでたくせにもうシュッとしてやがる。
トサカととりあえずコートまで行くとさっきの女が近寄ってきた。