着替え終えた隆二と、どこからやってきたのか?うちの社のエース岩ちゃんこと、岩田剛典が仲良く話しながらコート横まできた。
ベンチに座ってスパイクを履く姿は見るも美しくて惚れ惚れする。
「こんな大人数久々ですね!」
嬉しそうな岩ちゃんの声に隆二も相槌をうっていて、「あれ?夏喜と翔太!?」…コート内を見て大きく目を見開いた。
なに?知り合い?
わたし達女子3人の視線が岩ちゃんに釘付けになった瞬間、ピーって奥の方からあっち側のコート横にいたショートカットの女が笛を吹いた。
途端にコート内の視線がこちらに飛んでくる。
わたしの中に緊張が押し寄せて思わず背筋を伸ばした。
「おせーよ、隆二も岩ちゃんも!」
臣がめちゃくちゃ汗だくで美月に向かって手を差し出している。
タオルを臣に投げる美月にストンと下に落ちそうになったタオルを慌てて空中でキャッチした。
健二郎くんも肩にタオルをかけてあげるえみの隣に座ってポカリをがぶ飲み。
「ゆき乃タオル!」
言ったのは営業部統括部長の直人さん。
「はい。」
すぐにベンチにあった直人さんのタオルを手渡すと「サンキュー!」ポンと一つ頭に手が重なる。
「はいそこ、イチャイチャしない!直人さん女々しいっすよ!」
間に入り込む隆二に苦笑い。
半年前まで直人さんと付き合っていたって事実。
今は良き、お友達…わたしはそう思っているんだけど、隆二は警戒心が強いのか、直人さんにだけは厳しかった。