「あ、やっぱり!!」
そんな声と共に八木くん達のいる方に歩く岩ちゃんは、あちら側の2人を捕まえて話しかける。
「えっ、岩さんっ!?うわーお久しぶりです!」
ピンクヘアーの子が急に背筋を伸ばして頭を下げる。
え、岩ちゃんてば、偉い人?なぁんておかしくて。
「え、堀くん?え、八木くんだけじゃないの?中島くんと、澤本店長もいるし、瀬口くんと、木村くんも!あ、ピンク頭は中尾くんだ!マジか!」
口元を手で抑えるも、「ゆき乃全部声に出てるよ、」えみの苦笑い。
「わたしてっきり八木くんだけだと思ってたんだもの!」
美月を見ると「八木氏と中島くんは分かったんですけどね、あ、後店長!」まぁそうだよね。
毎日通ってるわたしは残念なことに分かっちゃうけど、美月やえみは昨日一度見ただけだし。
逆に八木くんに気づいた美月はすごい!って思う。
「どーしよわたし。ちょっと行ってくる、」
「うんでもゆき乃。あっちから来てるよ…」
えみの言葉に顔を上げるとこちらに向かって歩いてくる八木くんが目に入る。
ちょっと待って、緊張する!!!
超絶心音が爆音を立てているのが分かる。
絶対顔紅くなってるけどもういいや!顔を上げた先、八木くんが言ったんだ。
「ゆき乃さん!!」
…え、なんで名前知ってんの!?