「てかさ、美月もなんか鼻の下伸ばしてねぇ?」
臣が私の肩に肘を乗せて視線を泳がせた。
やっぱり美月ちゃんのこと気になってるよね?
「美月ちゃんが…というか、中島くんの方が、あ、いや、今のナシ!」
だって臣がめっちゃ眉間に皺を寄せた。
それが好きだからなのか?それとも単なる興味なのかは私には分からない。
でも、
「まぁでも美月ちゃんだって普通の女なんだから、誰かにいいなって思われても不思議じゃないし。」
これって煽り?
チラリと健ちゃんを見るとニヤついていて。
「煽っとるわ、えみが!」
ニカッて笑う。こーいうの嬉しい。私の行動の意図を言わずと理解してくれる人。
そんなのこの世のどこ探したって健ちゃん以外はいない。
「バレたか。」
「当然や。えみのここなんてお見通しやで。」
コツって小さく頭を小突く健ちゃんに私もほんのり笑う。
「私だって健ちゃんのことならなんでも分かるよ?」
「ほな俺が今何考えてるか当ててみぃ?」
若干鼻の下の伸びた健ちゃん。分かるけどここでは言えない、よね?
「はいはい、独り身の前でイチャイチャ禁止な、2人!」
別に抱き合っていた訳でもないけど、両サイドに臣が私達を剥がしたんだ。