急になっちゃんの温もりに包まれて興奮していた私の動きが止まる。
それでも涙は止まらなくて、そんな私の頬に流れた涙がこの真っ暗な中、なっちゃんの指が優しく拭った。
「ばーか落ち着け。俺がいるだろ。今日は俺の部屋で一緒に寝てやるから、だから大丈夫だよ。分かったら早く服着ろ」
「……うん、でも……震えて動けない私…」
「……いやいやさすがに俺それ無理だって!何が楽しくて好きな女にこの状況で服着せないといけないわけ?」
サラリとそんな言葉を発したなっちゃん。
一瞬聞き逃しそうなその言葉に、「え?」次いで出た私の疑問の声。
「さっさと着ねぇと俺、覚醒しちゃうからね」
「………」
「聞いてる?ゆき乃」
「聞いてる…待って!なっちゃん私のこと好きなの?」
私の質問に「は?今更何言ってんの?」不満って感じの声で返された。
でもそんな声出されても私初耳だし。
「…言ってくれないと分からないよ…」
「そうか?ゆき乃が俺を好きなことなんてとっくに気づいてたけど」
「なっ…!!」
停電でよかったのかも。
全身に血が昇るみたいにカアーっとなっている私で「俺間違ってる?」更に追い討ちをかけるなっちゃんは私を緩く離してこの暗闇の中手探りで頬に触れた。
「…間違ってない…」
「だろうね〜。だから早く着ねぇと…俺も限界…」
そう言いながら暗闇の中、なっちゃんの指は私の唇をゆっくりとなぞっていて…それが妙にエロイ…。
「な、なっちゃん…」
「ん〜?なにぃ?」
「…恥ずかしいよ…」
「なんで?」
「なんでって…そろそろ離して…」
「だからなんで?」
「なんでって…」
「知ってる?今俺達この家に二人っきり…明日の夜まで親帰ってこねぇからずっと二人っきり…」
ゆっくりとそう喋るなっちゃんの指が私の唇を割ってその中に入り込んだ。
「ンッ…」
自分でも吃驚するくらい甘い声が零れてしまって…
頭がおかしくなりそう…
「ゆき乃…好きだよ…」
ズルイ。
今そんな風に想いを口にするなんて…拒否できなくなる。
だって私はこのままなっちゃんに触れて貰いたいって半分以上思ってしまっている――――
「…ばか」
「ゆき乃は?好き?」
指が私の舌に絡みついてうまく喋れないから、小さくコクっと頷く。
フってなっちゃんが笑った気がした。
「ンンンンッ…―――」
勢いよく背中の腕を引き寄せられてそのまま私の唇になっちゃんの唇が重なった。