「ご飯より先に?」
恥ずかしくてはぐらかす私に苦笑い。ユーセイもそんなつもりじゃなかったんだって。だけど、だからこそそれがユーセイの本音なんだって思うとやっぱり嬉しい。
「…それは、先に飯にしましょう。」
シャンパンを開けてグラスに注ぐユーセイに、今更ながら「いいよ。付き合う。」…小さく呟いた。
それはもう、嬉しそうなユーセイの顔にこっちまで嬉しくなるなんて。
―――セックスとは、単に気持ちがいいってだけじゃないことを今夜私は知る。
「ユーセイッ、待っ…ハァッ、ンッ…、」
始まってからずっと涙目で喉が痛い。私を組み伏せたユーセイの触れる手も舌も優しくて。
「雪乃さん?」
「やあっ、待って、触んないでっ!」
私が叫ぶと私の上で小さくバンザイをして固まるユーセイ。肩で大きく呼吸をしつつ起き上がった私はギュッとユーセイに正面から抱きついた。
「あの雪乃さん?俺、なんかまずいこと、」
「ユーセイのバカ。なによそのエロい触り方…。なんであんたが触るだけでどこも全部気持ちいいの?」
…さっきからこれといって過激な事をしているわけじゃない。だけど、おかしくなる。ユーセイが優しく触れる箇所全てが性感帯みたいで、こんなにも身体が反応しているのは初めてで。
そんな私にたいしてユーセイは目を真ん丸く見開いた後、ぎゅーって私を抱きしめる。
「なんだ、そんなの簡単ですよ。」
「…え?」
コツっておデコを重ねるとユーセイがふわりと微笑んで続けた。
「雪乃さんが、俺を愛してるからですよ。だから俺の触れる箇所全部が気持ちいい。そう、ですよね?」
「自意識過剰!!でも、そうかも。」
ユーセイの上にラッコ座りで乗っかる。両頬を手で包み込むと私を上目遣いのユーセイ。
「ダメ、ですか?そんな答えじゃ。」
目を細めて私を見つめるユーセイの瞳は可愛い。鼻筋がスッと通ってて肌もモチモチで。
「いいそれで。だからだ私。…初恋かも、」
「えっ!?」
「こんな風に誰かを好きになるの、初めてかも。」
「…やべぇ。雪乃さん俺、もう止まんないかも…このまま続き、いいですか?」
限界に見えるユーセイがやっぱり可愛くて、私はそのままユーセイにキスをして大きなベッドに押し倒した。