初恋3


金土日ってユーセイとずーっと一緒に過ごした私は、超絶疲れきった身体を癒そうとハルを家に呼んだ。

エステティシャンの資格を持っているハルによくこうして自宅エステをして貰っているのも、私の特権だよね。


「…はっ!?抱かれたのっ!?うそぉー雪乃さん、ユーセイに抱かれたのぉ??てゆうか、首の痕はやっぱりユーセイにつけられたんだ!?最悪ー。」
「ちょっと、ユーセイのこと悪く言ったらLINEブロックするわよ!」
「!!!もう言わない!二度と言わない。でもなんか早いね。雪乃さんすごいや。あたし、雪乃さんみたいに恋なんてできない。」


…地方から出てきたハルと好きなアーティストのファンミーティングで仲良くなって以来、何故か懐かれているものの、ハルも私と2歳差だから普通に考えて、恋愛ぐらいはしててもいい。

奥手なのか積極的なのか微妙な所だけど、ハルの恋はまだまだ先のことのように思えた。


「ユーセイさぁ、身体すっごいの。Tシャツだけでも筋肉すごいの分かるじゃん?でもね、8つだよ、8つ!6個じゃなくて8個腹筋割れてて、背も高いしさ、なんか抱きしめられるだけですごく幸せで…。」


惚気けてる自分を誰が想像できただろうか?こんな恋愛物語、本にしたら月9の台本に選ばれるんじゃないか?なーんて思ったり。


「でも雪乃さん、その、夏喜さんはどーするの?」


背中を念入りにマッサージしながらハルがちょっとだけ申し訳なさげに聞いた。それは私も重々考えていて。てゆうか、考えた所で答えなんて一つしかない。


「切るよ。ちゃんと切る。もうセックスしない。だってユーセイのがセックスうまいんだもん!!もう私、ユーセイ以外の男とは一生セックスできないと思う。」
「そんなにいいんだ、ユーセイ…、」
「こら、想像しない!私のよう!」
「分かってるよー。雪乃さんより可愛い女なんてこの世にいないもんねー!」
「ハルー!マッサージありがと!今日泊まってく?なんか適当に作ってよ!」
「え、いいの?泊まりたい!作る作る!胃袋掴んじゃうよぉ!」
「それはない。」


キッパリ言うとハルがめちゃくちゃ残念そうな顔をするから爆笑してやった。


―――こんな幸せがずっとずっと、続いていくんだって、そう思っていた。