「それでね、その八木っていうんだけど、丸眼鏡かけてるポンコツが、」
…ユーセイの家でご飯を食べていた私はつい仕事の愚痴を口走る。そもそも毎回こうして色んなものをテイクアウトにするのは、ご飯を食べてる時でも人目を気にせずユーセイにくっつけるから。
もはや、ユーセイ宅のダイニングにある巨大ソファーから下りたラグマットの上、高級そうなクッションの上に座りながらも、私の手は時折ユーセイの太腿を撫でている。
不意にその手を握られて思わず言葉が止まる。苦笑いのユーセイがそこにいて。
「ユーセイ?」
顔を覗き込むと、ほんの少し目を細めてそれから私の肩を抱くとそのまま顔を寄せた。
頬を擦り付けるユーセイにクスって目を閉じる。鼻の頭にちゅ、って小さなキスの後、はむって唇を重ねる。胡座をかいてるユーセイの太腿から首に腕をかけてそのまま体重を乗せる。ラグマットの上、ユーセイを押し倒した私はそのままユーセイの首筋に舌を絡ませた。
「…ッ、」
綺麗に出っぱる喉仏を舌でチロチロと舐めると「それっ、ハァッ、」ユーセイからの甘い声。
「気持ちいい?」
「めちゃくちゃ、」
ハァッて、息を乱すユーセイが可愛くてご飯よりも先に欲しくなる。涙目で私を見上げるユーセイのTシャツを捲りあげて、8つに割れた腹筋を指でなぞると、たまらずなのか、ユーセイが私の手首を掴んだ。
「この手は危険。」
手の甲に唇を押し当てるユーセイの顔は溜息が出そうな程綺麗。
「やっぱりお店じゃなくてよかったね。」
「…はい。おいで、ここ。」
ムクッと起き上がったユーセイがラグの上で片膝立てる。そこに腕を伸ばして首の裏に手をかける。
「ソファーでいい?」
「どこでもいい。」
横抱きで私をソファーの上に寝かすと、ガバリと黒いTシャツを脱いで、私の上に顔を埋めた。
「愛してる。」
心地よいユーセイの美声にまた満たされていく…―――