運命の相手3


クラブにつくと、すぐにハルと合流した。


「わー爪可愛い!また自分でやったの?」
「うーん。まぁ適当に。それよかバーテンは?」


見る所によると、やっぱりその姿はない。やっぱり今日はこないの?


「あ、それが。雪乃さんから電話があった少し後に、今から行く!って。だからもう来そうなんだけどなぁ、」


ハルが手にしていたシャンパンを取るとそれを一気飲み。


「んじゃ待ってりゃ来るかな、バーテン!とりあえず腹ぺこ。もー会社のポンコツのせいで私の今日が台無しよ!定時間際からやり直したいぐらい!ハル飲み物もっと持ってきて!」
「はーい!これ美味しいよ!」


ハルが持ってきてくれたおつまみとお酒が美味しくて。飲み放題だから元とらなきゃ!ってとりあえず飲めるだけ飲んだ。ものの30分程度ですっかりできあがってしまったんだ。


「雪乃さん、来たよ!」


聞こえたハルの声に振り返ると、カウンターに姿を見せたバーテン。初めて見るその姿に魅了された。


「ハル、あいつなんて名前だっけ?」
「えー確か、ユーセイ?」
「ユーセイね、よし、いざ出陣!」


胸元をグワッと開けてグロスを塗ると私はシャンパンを一気に飲んでカウンターに立つユーセイの前に姿を見せた。


「こんばんは!」


こちらを向いたユーセイがほんの一瞬目を見開く。


「1杯お願いできますか?」
「え、あ、はい。僕でよければ。…あの、」
「え?」
「いえ。よく来るんですか?」
「うん。今日はユーセイに逢いに来た。私雪乃、覚えて欲しいなぁ。」
「雪乃、さん。僕に会いに!?」
「そう。この後空いてる?」
「はい。」
「場所変えて飲みませんか?」
「…あ、えっと、僕でよければ。」


ちょっとだけ困惑して見えるユーセイの笑顔だったけど、お酒が入っていた私にはそんな事一ミリも気づくはずがなかった。