「ねーほんとにいっちゃうのぉ?」
子供がグズるみたいに私の腕に巻き付いているハル。
「雪乃さん酔ってるよね?ユーセイとえっちしちゃうんじゃないのぉ?ねぇねぇ!」
確かに酔ってる。めっちゃ足元フラついててやばいって思う。だけど相手はあのユーセイ!これは一発抱かれといても問題ない。ちゃんと下着も綺麗なお気に入りのをつけてきたし、ありとあらゆる処理はしてきたつもり!
「いしししし、ユーセイちょっと可愛いよね。なんか反応が一々ビビってる。まさかあいつ童貞じゃねぇだろな?」
「ぶっ、童貞だったら雪乃さんお断りでしょ?」
「だってがっつかれても嫌。」
「はは。あ、来たよ、ユーセイ。」
ハルの声にカウンターから出てこちらにやってくるユーセイに私はふわりと飛び込んだ。
「わ、大丈夫ですか!?結構飲んでます?」
抱きつくつもりで飛び込んで、筋肉たっぷりの腕に抱きとめられて正直ドキッとする。だってなんか、腕の筋肉もだけど、腹筋とかもすごそう。下から上目遣いでユーセイを見上げるとほんの少し目を泳がせる。
「ちょっと飲みすぎたかも。でもユーセイと二人で飲みたい!ダメ?」
「僕は全然構いません。元々そのつもりだったし。」
…へ?元々?
「え、ユーセイ?」
「あ、いえ。、なんでも。」
それからユーセイはハルに視線を移すと「お借りします。」ペコッと頭を下げた。若干不満気にハルが「なんかあったら連絡ください。」ってユーセイに頭を下げ返した。相変わらず従順なこと。ニッコリ微笑んでハルに手を振ると、ユーセイに掴まった。
「どんなとこがいいですか?」
「んー。ユーセイをもっと沢山知れる場所!」
「…じゃあうち、来ますか?」
「…え、ユーセイのうち?私、行ってもいいの?」
「雪乃さんが迷惑でなければですけど。」
んなわけねぇだろ!!なんて思いつつも、こいつ軽いのか?家に入った途端豹変されたらどーしよ?私の事いいカモに見えてる?
黙りこくった私に慌ててユーセイが言ったんだ。
「あ、すいません。家とかないですよね。そーいうつもりで言ったんじゃ、」
「行く。連れてって。」
ギュッてユーセイの腰に腕を回すと、照れたように頷いた。