大好きな照れ笑い2


「今日帰りにハルと会ってくる。」
「あ、はい。迎えに行きますか?」
「うんっ!」
「はいっ!」
「…てか泣きそうだなぁあの子。私のこと大好きだから。」


容易に想像できるハルの態度。勇征が「俺も一緒に行って挨拶した方がいいですか?」…苦笑いで首を横に振る。

それ絶対逆効果だから。



――――――――――――――――
―――――――――――――
――――――――――


「やだぁあああああああああ!!!雪乃さんに男できるなんて絶対に嫌だぁあああああああ!!!!」


大声で泣き喚くハル。やっぱりか。駅のロータリーで私に抱きついて泣くハルの頭をよしよしと撫でる。


「この前は喜んでくれたのに?」
「だってこの前は展開早くてついていけなかった。本当の本当に八木でいいのぉ、雪乃さぁん。」
「呼び捨て禁止。八木なんて私の許可なしに呼ぶんじゃないわよ。」


パコンってハルの頭をドツクと「うえっ、ごめんなさぁい。」って大人しくなった。なんだかんだで私が嫌がることは絶対にしない…というかできないハルだから。


「ハルもさっさと男作りなよ。」
「できないよぉ!雪乃さんよりいい男なんていないよぉ!!」
「いや私オトコじゃねぇし。」


この子思うより恋愛気質だと思うの。だから私以外に好きな男ができればそっちに全部いってくれるといいんだけどなぁ。


「ユーセイと付き合ってもハルのことほおっておかないでよ?」
「…勇征優先だけどね。」
「うえええええ!!!」
「冗談よ。別に何も変わらないって。まぁ勇征優先だけど。」
「やっぱりやだぁ。」


そうは言ってもきっと私が泣けば勇征のところに怒鳴り込んでいくんだろうなって。


「大好きなハルにも早く彼氏ができるといいね。」


ニッコリ微笑むと、「大好き」がきいたのか、超絶笑顔で「うんっ!」って答えた。