大好きな照れ笑い3


「じゃあそろそろ行くね。勇征とドライブするの、これから。」


勇征のLINEを開いて通話ボタンを押すとすぐに繋がる。


【雪乃さん?】
「うん。今どこ?」
【ロータリー車止めらんなくてちょっと走ってました。すぐそっち向かいますね。】
「うん、早くー!」
【はは、可愛い。すぐ行くから。】
「うん。」


電話を切ると、ハルが涙目でこっちを見ていて。


「なんでぇ?なんでここに置いて行くの?」
「言ったでしょ、勇征が優先だって!」


納得いかないって顔のハルの前、駅前のCafeから出た私達の視界にBMWが音も立てず止まった。運転席から出てきた勇征は、着替えたのか、バーテンユーセイの出で立ちで、ハルを見ると苦笑いで頭を下げた。


「こんばんは。」


勇征の言葉にムスッとしたまま「どうも。」ってハル。隣に来た勇征の手を握るとキュッと指を絡めた。見つめ合ってニッコリ微笑むとハルの瞳が小さく揺れた。


「今度こそ雪乃さんの事、泣かせるなよ?」


2トーンぐらい低い声で若干の威嚇も含めた言い方に内心爆笑だけど、ハルが私をどれ程思ってくれているのかは十分に伝わるわけで。だからか勇征もピシッと立って「はい、約束します!」そう言ってくれた。


「仕方ねぇから今日のところはその言葉に免じて許してやるよ。」


ぶっ。まん丸な瞳をかっぴろげた勇征と、爆笑する私。時々物凄く口が悪くなるハルがそれを勇征に浴びせるなんて。


「よかったね、一応合格みたいよ?」


私が勇征の腕をちょこっと触るとまたも苦笑い。


「よかった。安心しました。」


ハルを改札まで送って車に戻った私達。乗り込むとすぐに勇征が私を捕まえた。